高校演劇アワード
こんにちは。
八王子学生演劇祭2019で制作と
広報をしております荻山です。
今度、制作ワークショップの講師として関わってくれる
小堀さんが企画・制作をしている「高校演劇アワード2019」を観に
岩手県西和賀町にある小堀さんのホーム、銀河ホールに行ってきました。
※高校演劇アワードホームページより引用
行くと決めたのが3/20。そして行ったのが3/23。
急激に行くことを決めたのですが、結論から書きますと、
急激に行くことを決めた自分をほめてあげたい。くらい良い経験でした。
どんなイベントだったか、詳しくは公式ホームページをみてください。
昨年度のチラシ。
※高校演劇アワードホームページより引用
「何を言うかは、台本が決める。言いたいことは、わたしが決める。」
すてきだ・・。
ポイント!
・5つの高校による公演が1日で行われる。
・全団体が同じ台本を上演する。(今回は劇作家、演出家、鳥公園主宰の西尾 佳織さん作「わたしたちの家」)
・演出、脚色は各団体にて行う。
・最優秀演出賞など、賞がある。
・プロがかなり濃厚な講評を行う。(とても濃厚だった。)
結果、同じ台本であるにも関わらず、まったく異なる作品ができ、
「演出力」であり、団体の「総合力」がとても問われる演劇アワード(国内唯一)
前日が仕事だったため前のりができず、23日の朝東京を出発。
ちょっと寒いらしいと小堀さんから聞いていたので、念のためパーカーをもっていく。
早朝。
7年ぶりくらいにのる新幹線。
途中駅。ちらつく雪。
雪?
ついたよ、西和賀町。だいたい5時間くらいの旅。
完全なる雪国。
ちょっとどころではなく寒い。
いま、小堀さんから頂いたメッセージをみたら、
「とても寒いですね。」と書いてあった。
完全なる読み違い。そしてまさにとても寒い。
ニットにジーパンという、場違いな服装。
みんなはもふもふのコートやダウンを着ていた。
おもわず、パーカーを羽織る。
容赦なく吹き付ける雪。
しかし、ダッシュで銀河ホールへ。
残念ながら着いたときにはもう、2団体目が終わりそうな状況だった。無念。
ホールの中の様子。アットホームな雰囲気。演劇用のホール。
というわけで、下記3団体を観劇。
盛岡市立高校
岩手県立盛岡第三高校
岩手県立西和賀高校
岩手県立西和賀高校
個人で演技賞をとったり、しっかりと間を使えていたと評されていた
盛岡大学附属高校、そして独特の大掛かりな装置があり、
津軽弁で会話をしていたらしい青森県立木造高校も観たかった。。
休憩中、ロビーからみた景色。もはや吹雪。
各団体について書くときりがないので止めますが、レベルが高かったです。
思うに、力のあり、色々と頭を悩ませる仕掛けのある良い台本にしっかりと
挑んだからだと思います。
うらやましい。なんと面白そうな台本。
とはいえ、ちょっとだけ。
岩手県立西和賀高校について書きます。
なんと、演劇部ではないそうです。有志団体、とパンフレットに書いてありました。
しかし、驚くべき構成力。空間の使い方。小さいけれど大胆な脚色。僕、びっくりしました。
おしくも最優秀演出賞とはなりませんでしたが、それに次ぐ、優秀演出賞。
なんと演出は高校1年生。ちなみに僕は一番好きでした。
でもどこも面白く、正直もはや好みのレベルでは、という感じだった。
後ろに座っていたおじさんが、上演がおわるたびに、「まいった。」「まじか。」
といっていた。わかるよわかる。僕もそう思いました。
そしておそらく出演者の方のツイートでしょうか。
「この結果を先生に早く伝えたい。そして演劇部を作ってほしい。」
もしこの成果を受けて演劇部ができたら、彼らの活動がこの企画を通して
報われたということになり、それはとてもすごいことだなと思います。
心から応援しています。
そして全団体の講評(約1時間30分)をたっぷりと聞き、あっという間の1日。
宿のの付近でごはんを食べようとおもったらタクシーの運転手さんから
「こっから先は、何もないよ。食べるところは、何もない。あはは。」
と聞き、絶望していたら、宿のおかみさんがカップ麺をくれた。
小鉢もついていた。優しい。おいしい。
女将さんも銀河ホールに何度か演劇をみに足を運んでいたそうで、
詳しく話を聞くと、小堀さんの別企画で大学生が2週間滞在していたことが
あり、演劇に興味をもったとのこと。
町よ。演劇よ。まさにいま僕が考えている様々なことたちよ。
そんなことを考えながら温泉につかり、ちょっと怖い人形にみつめられながら、
ぐっすりと寝ました。
そんな小堀さんを講師に迎えて行うワークショップのページはこちら。
ああ、もはや僕がすごい楽しみ。
みんなでいろいろ根掘り葉掘り聞きましょう。
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