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2019年10月16日 (水)

会いに行く、それ、振り返る①:演劇ユニットこえのしずく  

※「課題戯曲に挑戦!団体参加」出演団体紹介記事です。
 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

 

  

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

 

10月も半ばですが、演劇祭の広報もこれから本格化していきます。

というわけで「会いに行く、それ、振り返る」シリーズを立ち上げたいと思います!

 

 

【会いに行く、それ、振り返るとは 】

ディレクターの中込遊里さんと、制作・広報の荻山で「課題戯曲に挑戦!団体参加」の出演団体に会いに行き、作品について一緒に話をしました。後日、許可を得て録音した音声データを聞きながら、その団体の良さ、個性について語り合うシリーズです。

  

 

【今回会いに行った人】 

演劇ユニットこえのしずく主宰の諏訪さん。

 

【団体紹介】

演劇ユニットこえのしずく

主宰の諏訪さんは高校3年生ながらもこれまで多数の戯曲を執筆、演出してきました。団体として初の、オリジナルではない戯曲に挑戦します。複数の人間を演じ分ける意欲的な作品に、「一人一人の人間をその空間に存在させたい」と強い意気込みで挑戦します。

 

【演劇祭で挑む作品の紹介】

「3人いる!」作:多田淳之介

本田りえが家でスマホをいじっていると、そこに本田りえを名乗るもう一人の人物が現れる。自分こそが「本当の本田りえである」と主張する2人。「今日、本田っぽい人を渋谷で見た」と言う友人の中島貴子に連絡をすることにする。しかし、中島貴子の家にもまた、中島貴子を名乗るもう一人の人物が現れており・・・。世界中で活躍する劇作家・演出家である多田淳之介氏の演劇的な遊びに満ちた、とても挑戦的な作品です。

詳細はこちら

 

 

<中込さん、荻山との関係>

諏訪さんは、中込さんが運営をしている「たちかわシェイクスピアプロジェクト」の過去の参加者でした。

中込さんは、諏訪さんが在籍していた府中高校演劇部の外部指導員でした。

諏訪さんは、荻山が制作をしていた八王子学生演劇祭2018参加者(府中高校演劇部の一員として)でした。

 

 

<このブログの登場人物 ※登場順>

諏訪さん:演劇ユニットこえのしずくの主宰。とても意欲的な劇作家・演出家。

 

というわけで、録音データを聞きながら、中込さんと「演劇ユニットこえのしずく」の良さや個性について話し合いました。 

  

 

 

1.待ち合わせ(0分00秒~20分15秒)

 

荻山:中込さん、この日、仕事でちょっと遅れてましたよね。

中込:そうですね。忙しくて。

荻山:僕、諏訪さんとは面識はあるのですが、ちゃんとお話ししたことなくて、ちょっと緊張しました。挙動不審になっていたと思います。大丈夫だったかな。

中込:荻山さんは、だいたい挙動不審だから。大丈夫。

荻山:・・・

 


<録音データ抜粋>  

荻山:あ!あー!久しぶりですね、元気?

諏訪:元気ではないです。朝学校に行くのがつらいです。後輩に朝、迎えに来てもらっています。

荻山:そっかぁ!元気で何より!

 

(静かなお店がいい、という僕のオーダーのもと、諏訪さんお勧めのファミリーレストランに入りました。)

 

荻山:まあまあ混んでるね!

諏訪:そうですね。

 

(中込さんを待つ間、諏訪さんはもくもくとオムライスのようなものを食べはじめ、やがて食べ終える。

荻山ももくもくと、ソフトクリームとサツマイモのスイーツを食べはじめ、やがて食べ終える。)

 

 

中込:こっこちゃん(中込さんは諏訪さんをこう呼ぶ)のほうが大人ですね。最初、微妙に会話かみ合ってないし。

荻山:お店も決めてもらいましたからね。

中込:でも、お店入ってからは、ちゃんと演劇談義できてるじゃないですか。えらいです。

荻山:ありがとうございます。諏訪さんは色々な演劇をみているし、将来演劇を続けていこう、仕事にしていこうという気概があって、話してて楽しかったです。

中込:彼女は昔からプロ志向でしたね。確かに。

 

 

20191016-17_30_12

過去の公演より①

「羽美海っ!」 作・演出 諏訪こばと
2019年8月14日・15日
劇場:新生館シアター(北池袋)
名前のない演劇祭3 参加作品

 

 

荻山:中込さん、それにしてもすごい遅刻してましたよね。

中込:道に迷いましたね。

荻山:西口にいる、っていっているのに、北口か、南口かを、しきりに聞いていたと記憶しています。

中込:道に迷いやすいので。

  

  

 

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オムライスを食べ終えた後の諏訪さん 

  

  

 

2.出演者に期待すること(20分46秒~42分00秒)

 

荻山:20分46秒遅れ位で、中込さんが到着しました。

中込:迷った割には、意外と早い到着でした。あー、こっこちゃん(諏訪さん)、久しぶりだな。

 

Img_3154

諏訪さん(左)と中込さん(右)、久しぶりの再会の様子

 

荻山:なんか、最初、恐縮していましたよね。

中込:いや、遅れて申し訳ないなって。  

荻山:でも、すぐに白ワイン注文していましたよね。

 

Img_3035

 

中込:まあ、ね。1杯なら、水と変わらない。

 

 

 


<録音データ抜粋> 

荻山:出演者に期待していることはありますか?

諏訪:面白い動きがあるといいな、って。もちろん会話もそうだけど、演劇でコメディがやりたいなって、すごく真剣にやっているのに、笑えてしまう。すごく高度な気がするけど、できると思う。

中込:うんうんうん。うんうんうん。

諏訪:やっぱり、新しいことができるようになってもらいたいかな。みんなで新しいことに挑戦して、広がりをつくる、のが今回出演する目的です。

荻山:へー・・・、なんか、成長したね・・・諏訪さん。

諏訪:その辺は昔から変わっていないと思います。演劇が好きだし、演劇をやっていたらみんなのことだいたい好きになっちゃうし、自分が好きな人としか演劇をやらない。

 

  

荻山:思わず、成長したなって、言ってしまいました。

中込:こっこちゃん(諏訪さん)は、ほんと変わらず演劇好き。そこはブレないですね。で、思わず次の質問。

 

 

3.自分以外の作品を演出するということ(42分01秒~1時間10分02秒)

 


<録音データ抜粋> 

中込:ちょっと話が変わっちゃうかもしれないけど、いつもは諏訪さんが自分で戯曲を書いて、それを自分で演出する。そういう人が、他の劇作家の作品を演出するのはすごくいいことだと思っていて。そういうのは初めて?

諏訪:実は中学のころはずっと、既成の戯曲ばかりをやっていて。

中込:あ、そっかー。

諏訪:中学の時は役者だったんですけど、みんなで作品を作る、演出も自分でやる、みたいな感じだったんで。でも、だから、久々ですね。やっぱり。ほかの劇作家の戯曲をやるというのは。

中込:自分の劇団では初めて?

諏訪:はじめてです。

中込:それはすごい、いいことだと思った。

諏訪:なんか、自分がやりたいことをやるほうが楽しいし、やりやすいし。なので今回(課題戯曲に挑む)のは、いい機会だなと思って。

中込:うんうん。

荻山:そう思ってもらえたら、企画した側としては嬉しいですよね。

中込:ほんと、そうね。

諏訪:あと、自分が台本を書くと、暗くなっちゃうから。お話が。

荻山:そんなこともないけど。(笑)

中込:えー、暗いっていうか。(笑)

諏訪:演じるみんなが、心を削ってやっているっていうか。だから、「3人いる!」を通して、こんなこともできるんだぞ、実は私はお笑いとかも好きなんだぞ、コントとかもやっていた時代もあるんで、たのしく、コミカルなこともできるんだぞって!

 

一同、爆笑。

 

荻山:自分以外の言葉を扱うと、もっと自分の作品にも広がりが出てくると思う。

諏訪:うんうん。

中込:そうね、やっぱり書くのと、演出するのは、脳の使い方が違うから。あー、ふふふ、楽しみ。

 

20191016-17_30_13

過去公演より②

「あくまで、代弁」 作・演出 諏訪こばと
2019年5月11日・12日 劇場:スタジオ空洞(池袋)

  

 

  

【まとめ】

荻山:いや、楽しかったですね。

中込:1時間くらいのインタビューだったけど、濃密だったな。

荻山:中込さんが到着してからは40分です。

中込:そっかあ。

荻山:それにしても、コミカルなこともできるんだぞって、きっとできそうです。

中込:あれは面白かったね・・ふふふ。なんか、こっこちゃん(諏訪さん)や、彼女の団体の新しい一面に出会える気がして、とても期待しています。

荻山:それは結構、この課題戯曲を設定した狙いの部分ですからね。

中込:そうです。課題戯曲に挑戦。ですね。自分や仲間の、新しい、豊かな側面に出会ってほしい。

 

 

 

【おまけ 諏訪さんがどうして「3人いる!」を選んだのかの話】

 

作品について、すごく話していた部分があったので、最後にそれを掲載して終わります。

 

荻山:どうして今回、「3人いる!」を選んだんですか? 

中込:応募書類の内容とかぶるんだけど、あらためて聞いてみたいなと。

諏訪:以前に構造の似ている、1つの役を何人かでやる、という作品を書いたことがある。その脚本を書いたときに、この戯曲は他の人がやるのは難しいだろうなと思っていて。そうしたら同じような構造をもつ、自分とは別の劇作家が書いたもので、劇作家が以外の人が演出すると難しそうな「3人いる!」という戯曲が課題戯曲にあって。これは挑戦するのに良い機会だなと思って。

「3人いる!」というタイトルをみて、戯曲を読んだときに、ああ、もうこれをやりたい、と、本能的に決めた。興味がわいた。それが最初。その上で、応募書類に書いたことが、そのあと浮かんできた。
  

中込:応募書類にあった、「一人一人の人間をその空間に存在させたい。」って言葉、中込さんすごい評価していましたよね。

荻山:そうですね。

諏訪:そこはとても大切にしています。

  

  


<諏訪さんが以前書いた戯曲「時空採集箱」>

1組の男女がいて、様々な世界や時空、時間軸からその男女の断片をあつめて会話する、という物語。

あるシーンでは、30を過ぎたくらいの彼が、16歳の彼女と会話したりもする。

1組の男女の話にもみえるが、全然別人の会話にもみえる不思議な作品。

上演時は2人の俳優で演じたが、複数の俳優が演じてもよいように作られている。

諏訪さんは、3時間程で初校を書いた。とのこと。

 

 

諏訪:「3人いる!」は「時空採集箱」に似たような構造を感じた。登場人物は2人だけど何人で演じてもいいし、1人の人を複数人で演じてもいい。でも、「3人いる!」の戯曲には、明確に演じ分けのポイントが書かれているから、難しいな、面白いなって。

中込:話を聞いた限り、多田さんの感覚と、「時空採集箱」の要素は結構違っていると感じていて。結局自分で演出してみたり、解体してみたりした時に、何か共通のものがみつかるかもしれないけど。でもそれは私には今、全然想像つかない、全然違うものになるんじゃないかなと思って。なんか多田さんの作品は、自分から出てくる物語ではなく、システムを構築している感じがするけれど、諏訪さんの作品は、あくまでも自分の孤独を語っている感じがする。まず、諏訪さんありきの解体だと思うから、そこは全然違うかなと思う。だから、「3人いる!」は、きっとコミカルになるんだろうな、と思っている。

諏訪:あ、でも、コミカルにしてやろう、と思っています。今回のキャスティングは、それをかなり意識しています。

中込:ああ、そうなんだ。なるほど。なるほど。

諏訪:「3人いる!」は、今の時点だと、そんなに会話が、文章が、中身自体が大きく意味をもっていない気がしていて。

荻山:文章が?

諏訪:大事なんですよ、会話も。大事なんですけど、それより視覚的に状況が理解できたら面白いのかなって。そうしたら、話している内容が別に戯曲の内容と違ってもいいんじゃないかって思っちゃうくらいです。極端な話。

中込:うーん。

諏訪:わちゃわちゃしていた方が、いいのかなって、これ、3人で演じるって書いてあるけど、3人じゃなくてもいいよなって。

荻山:ああ、確かに、3人じゃなくても上演できるって多田さん、何かの記事に書いていました。でも3人の上演がなぜ一番いいかというと、最後に誰もいなくなるけど、でも誰もいない舞台上にはちゃんと3人いる。というラストシーンにするのが難しくなるから、と書いていました。

諏訪:うんうん。なので、出演者は3人がいいかなって。

荻山:あのラストは…圧倒的に美しいなと僕は思います。

中込:うんうん。難しいけどね。ふふふ。

荻山:難しいよ。でも、戯曲の進行はすごく丁寧で、ちょっとずつルールが開示されていくから、最後はわーってなるけど、丁寧にやれば大丈夫。

諏訪:出演者にも、その面白さを理解してもらわないと。

中込:ほんと、そうね。あはは。

荻山:あの戯曲は、みんなで話し合って、みんなで支え合わないと大変だから、きっと演じているとすごく仲良くなれると思う。

諏訪:演劇楽しいって思っている人は、絶対楽しいと思う。楽しいと思っていないと、大変かも。

中込:最初、作品を決めるに当たり、荻山さんと「3人いる!」を、声をだして読んで、2人で読んでたから、というのが大きいけど、すごく難しくて。この作品をやろうと思う人たちはいるかな、って話していたんだけど、いたね、猛者が。

諏訪:それは大変かも。2人は。(笑)

荻山:ほんと、そうねー。多田さんも、課題戯曲として紹介してもいいですか?と、尋ねたときに、紹介してもいいですが、上演を観たことがないと厳しい、という話をしていました。確かチラシにもそれを書いたと思います。だから、よく選んだなって。

 

 

<おしらせ>

「演劇ユニット こえのしずく」の八王子学生演劇祭での公演は!

12月21日(土) ※開場は開演20分前

◆演劇ユニット こえのしずく 1200開演 

 「3人いる!」作:多田淳之介

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

○公演フライヤー

表:

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裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902

 

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」 課題戯曲に挑戦!団体参加 - 出演団体紹介:

他の出演団体の記事です。

第2回:都立日野台高校演劇部 前編 後編

第3回:追手門学院大学「STEP」

第4回:都立瑞穂農芸高校演劇部

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

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