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2019年10月29日 (火)

会いに行く、それ、振り返る②:日野台高校演劇部 前編

※「課題戯曲に挑戦!団体参加」出演団体紹介記事です。
 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

 

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」シリーズ、第2回です!

 

 

【会いに行く、それ、振り返るとは 】

ディレクターの中込遊里さんと、制作・広報の荻山で「課題戯曲に挑戦!団体参加」の出演団体に会いに行き、作品について一緒に話をしました。後日、許可を得て録音した音声データを聞きながら、その団体の良さ、個性について語り合うシリーズです。

  

 

【今回会いに行った人】 

東京都立日野台高校演劇部のみなさん

 

Img_3044

 

【団体紹介】

東京都立日野台高等学校 演劇部

昨年に続いて2度目の出演。「引きこもりというテーマは高校生として身近な題材でありながら難しさもある」「深刻な登美男の状況と、闘いをショーとして見せるプロレスのあり方を重ねて、コメディとして描きたい」という発想から、丁寧な創作にチャレンジします。

 

【演劇祭で挑む作品の紹介】

「ヒッキー・カンクーントルネード」作:岩井秀人

「引きこもり」のプロレス好きの青年・森田登美男とその家族の奮闘をコメディタッチで描く。登美男の母は、息子を心配して、ある日カウンセラーの「出張お兄さん」を連れてくるが…。2013年「ある女」で第57回岸田國士戯曲賞を受賞。人気劇団ハイバイの劇作家・演出家である岩井秀人氏の初期の作品であり、その後、何度も再演を重ねている名作です。

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<中込さん、荻山との関係>

日野台高校演劇部のみなさんは、中込さんが運営をしている「たちかわシェイクスピアプロジェクト」の過去の参加者。また、中込さんは、日野台高校演劇部の外部指導員。日野台高校演劇部は、八王子学生演劇祭2018参加団体。

 

  

 

<このブログの登場人物 ※登場順>

みく:「ヒッキー・カンクーントルネード(以下、ヒッキー)」では照明を担当。演劇部部長 2年生。圧倒的献身性で部を支える。

ともや:「ヒッキー」の演出を担当。1年生。突然の部長の指名により、今回はじめて演出を手がける。

まなてぃ:「ヒッキー」では美術を担当。2年生。演劇部の母親のような存在。

ふくだ:「ヒッキー」では圭一役を担当。2年生。演劇部の父親のような存在。

ちゃんちー:「ヒッキー」では黒木役を担当。2年生。黒木に共感できるというが、登美男について言いたいことがあるらしい…

はっしー:「ヒッキー」では母役を担当。1年生。母の役には困惑している様子。

はるか:「ヒッキー」では綾(妹)役を担当。2年生。一人っ子だから自分の役には共感できずにいる。

まつもと:「ヒッキー」では登美男を担当。登美男役の暗さは、自分とは違うと語る。

 

 

 

 

1.中込さんより主旨の説明、荻山は風邪をひく(0分00秒~2分15秒 )

 

 

<録音データ抜粋>

中込:今回は一緒に創る演劇祭なので、創る過程をお客さんにレポートしていきたい。アドバイス、という感じではなく、みなさんの活動をお客さんに届けたい。公演当日だけじゃないコミュニケーションが生まれるといいなと思い、こういうことを企画しました。

 

インタビューという単語で、ざわつく演劇部のみなさん

 

中込:というわけで、はじめます。荻山さんは風邪が悪化の一途で、声が出ません。

荻山:そうなんですよ。声が…全然でなくて…。

みく(演劇部部長、2年生):あ、荻山さん、寝ていいです。

荻山:そんな…

 

一同、笑う。

 

<録音データ終了>

 

 

中込:いや、ほんと、ひどい声。

荻山:今も治ってないんですけどね。もう、1週間くらいこの調子です。

中込:あ、荻山さん、寝てていいです。

荻山:いや、いや、仕事なんで。寝ません。

中込:そうですか。

 

 

2.作品を選んだ理由(2分15秒~10分48秒)


 

<録音データ抜粋>

荻山:なんでこの作品を選んだんですか?

ともや(演出担当、1年生):いや、けっこう、悩んでました。

みく:夏に合宿が4日間あって。その内の1日で決めて、って言ったのに、結局4日全部使ってました。

 

みんな、「責めてるわけじゃないよ」など、ともやくんに声をかける。

 

ともや:でも、「ヒッキー」は改変自由ではないから、より丁寧に演出できるかなって。

中込:ほかの作品とは、悩まなかった?

ともや:プロポーズ(作:チェーホフ)と、どっちにしようか悩んでました。

中込:あ、ごめん。そもそも、作品と演出は、どっちを先に決めたんですか?

みく:まずみんなで全部の作品について話をしました。結構意見がわかれたので、先に演出をきめました。

中込:演出は?どうやって決めたの?自薦?他薦?

みく:私が決めました。独断です。

荻山:「お前だ!」って。

みく:はい!

 

一同、笑う。

 

中込:部長からの鶴の一声。会社のようだ。

荻山:ともやくんは、演出志望だったの?

ともや:いえ、ちがいます・・・合宿の当日に、社長に・・・突然よばれて。

荻山:社長(笑)

中込:やはり会社(笑)

みく:いやいや、事前に私が決めるって宣言してました。で、今の2年生たちと話して、ちゃんと、決めました。え?してたよね?

 

一同、笑う。

 

 

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演出を、優しく見守る部長(※イメージ図

 

  

荻山:僕、ちょっと予想外の決め方でした。作品が最初に決まったのかなって。

中込:全体的に、会社っぽいのは日野台の特徴です。

荻山:でも僕、ともやくんは演出に向いているような気がします。演者としても魅力的ですが。とても客観性がある気がして。

中込:うんうん。

荻山:彼は1年生なんですよね。

中込:大抜擢ですね。でも、いい人選だなって思いました。というわけで、次の質問をしました。

 

 

 

3.演出(ともやくん)に期待すること(10分48秒~25分02秒)

 


<録音データ抜粋>

中込:演出(ともやくん)に、部員のみなさんが期待することを教えてほしい。

 

一同、顔を見合わせる。

 

まなてぃ(美術担当、2年生):演出にきまってから、合宿中残りの3日間で、すごくすごく、たくましくなった。(笑)

   

一同、爆笑

 

まなてぃ:めちゃめちゃ、ほんと、頼もしくなって。本番まで2カ月あるから、合宿の時より、30倍くらいたくましくなってほしい。(笑)
  

一同、大いにうなずき、思わず拍手がおきる。

 

中込:えー、何それ!なんか具体的なエピソードある?

みく:合宿中までは、私に言われたことを、「はい」と言ってやっていた。最近、「でもさ、」と反抗してくる。

荻山:反抗(笑)

ふくだ(圭一役、2年生):子供の成長をみているよう。(笑)

中込:それは、ともやくんは自覚あるの?

ともや:ありません!

ちゃんちー(黒木役、2年生):なんか、同じ戯曲を読んだとしても、例えばこういうところでシリアスにしたい、こういうところはコメディだからめちゃめちゃ一杯エネルギー出そうぜ、っていう、そういのが、バラバラな集団の中で、いちばん彼は潤滑油になれる。だから、その人を演出家にすることで、日野台高校という個性豊かな集団を、どういう風にまとめていくのかな、それがどのように作品に影響をあたえるのかな、そのあたりが見所ですね。

中込:か、解説者。(笑)

荻山:突然あらわれましたね。(笑)

 

 

中込:ともやくんは、みんなに愛されていて、ほんといいですね

荻山:ともやくん、確かに、たくましくなったかもですね。以前に会ったときの印象より。

中込:たくましく育ってほしい、ってい意見が多かった。

荻山:だいぶ抜粋してしまったのですが、書いてあることの5倍くらい、みんなに応援もされているし、期待もされているな、という感じでした。

中込:今度は出演者にも作品について聞いてみました。

 

 

 

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中込さんが、作品の話題、作品について切り込みます。

 

 

4.作品について(25分03秒~1時間06分35秒)

 


<録音データ抜粋>

中込:この作品に出てくるお母さん、ああいうお母さんはいるよなって。

まなてぃ:私は自分のお母さん大好き。

中込:お母さんは大好きだけど、その好きさ、のようなものを素直に言える家庭と、言えない家庭がある。

 

私は「ヒッキー」のお母さん好き、とか、私は苦手、とか意見が分かれる。

 

まなてぃ:この作品に出てくる登場人物はみんな目的はちがうけど、みんな必死だなって。おかあさんは、登美男 (兄、主人公)のことを思っていて、ヒステリックになったりしているんだけど、空回りしていて。綾(妹)ともぶつかっている。人間っぽくて、表面上は共感できないことも多いけど、よくよく考えるととても好感がもてて、魅力的だなって。

 

はっしー(母役、1年生):私は、ちょっと苦手。だってこのお母さん、自己中心的だし。日本語、ちょっとおかしいし。何を言いたいかわかんない。綾が言っていることが私としてはドンピシャ。よくわかる。母は息子の登美男を思っているというより、世間を気にしている感じが強い気がする。

 

中込:それを聞いて、綾を演じるはるかさんは、どう?

はるか(綾約、2年生):私は綾に、あまり共感できない。

 

おおお、と声があがる。

 

はるか:一人っ子だから、あんなに兄弟のことをかばうんだっていうのが、よくわからない。引きこもっているのが大切な人だったら、理解できるけど、兄弟って関係だと、それはわからない。自分とは違うなって思いました。

中込:なるほど。確かに。一人っ子だと、感覚がちがいますよね。じゃあ、それを受けて、お兄ちゃんである登美男役のまつもと君は、どうなの?

まつもと(登美男役、2年生):あの本をみて、登美男役は、俺に来るなって。あの笑い方は、俺にしかできない。ふふふ。

中込:なんかもうすでに、役に入ってない?まつもと君、普段、そんな感じだったっけ?(笑)

 

一同、笑う

 

まつもと:僕と全然違うタイプの暗さ。

中込:引きこもり、は、自分では、しなさそう?

まつもと:する可能性はあるけど、たぶん属性が違う。

中込:それは、どういう違い?

まつもと:自分は人間関係がめんどくさいな、そういう感じで引きこもると思う。登美男は、ただ単純に世間を避けたいだけにみえる。

中込:それについて、演出として、ともや君はどう思う?

ともや:登美男は自分が世界を嫌いになった、というよりかは、世界が自分を入れてくれなかった、みたいに感じてたんじゃないかなと思う。

 

みんな、なるほど、と納得する。

  

中込:黒木役をやる、ちゃんちーさんはどう?

ちゃんちー:黒木は、ヤバイっていったら軽く聞こえちゃうんですけど、一番エネルギッシュかなって。ああ、いいな、私だなって。(笑)

荻山:黒木さんが言っていることには、共感できるものなの?

ちゃんちー:自分はいつも何かを追いかけることが多いので、自分の目的を果たすためにエネルギッシュに行動する黒木は共感できました。

中込:なるほど。

ちゃんちー:それよりも、登美男に対して私は言いたい。

 

 

Img_3148

最後に集合写真をとりました。

 

(次回へ続く)

 

 

 

 

6.まとめ

 

荻山:次回に続いてもいいですか?

中込:え、なんでですか?

荻山:前回、こえのしずくの時は、主宰の諏訪さん1人へのインタビューだったので編集しやすかったのですが、今回は演劇部として色々な人が話をしてくれたので、短くまとめるには、ある人の、あるエピソード毎カットすればいいんですけど、なんだか、それ、もったいなくて。

中込:荻山さんは、そういう優柔不断なところ、ありますよね。

荻山:そうですね。しかし、やっぱり、なるべくみんなの話を書きたい。で、だいぶ長くなってきたので、次回に続く・・・。

中込:じゃあ、試しに、次回に続いてみましょうか。

荻山:はい。お願いします。

 

  

  

というわけで、次回に続きます。

 

 

<おしらせ>

「東京都立日野台高校 演劇部」の八王子学生演劇祭での公演は!

12月21日(土)1500開演 ※開場は開演20分前

◆東京都立日野台高校 演劇部   

 「ヒッキー・カンクーントルネード」作:岩井秀人

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

○公演フライヤー

表:

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裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」 課題戯曲に挑戦!団体参加 - 出演団体紹介:

過去の記事です。

第1回:演劇ユニットこえのしずく

第3回:追手門学院大学「STEP」

第4回:都立瑞穂農芸高校演劇部

 

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

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