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2019年12月 5日 (木)

会いに行く、それ、振り返る④:瑞穂農芸高校演劇部

※「課題戯曲に挑戦!団体参加」出演団体紹介記事です。
 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、20191221日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

 

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」シリーズ、第4回です!

 

 

【会いに行く、それ、振り返るとは 】

八王子学生演劇祭2019ディレクターの中込遊里さんと、制作・広報の荻山で「課題戯曲に挑戦!団体参加」の出演団体に会いに行き、作品について一緒に話をしました。後日、許可を得て録音した音声データを聞きながら、その団体の良さ、個性について語り合うシリーズです。

  

 

【今回会いに行った人】 

瑞穂農芸高校演劇部のみなさん

 

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文化祭の準備中のひとコマ。

 

 

【団体紹介】

都立瑞穂農芸高等学校演劇部

観客の予想の斜め上のことを、毎回やってくると定評の演劇部。「八王子東高校のような進学校とは対極的な実学的な本校が演じることを大切に創る」の発想から戯曲を再構成。新たな物語に生まれ変わらせます。
 

 

【演劇祭で挑む作品の紹介】

「学割だからいいのよ」 作:東京都立八王子東高校演劇部

「だったら卒業しません!」「小学生に戻ります!」進学校である八王子東高校に通う高校生たちの等身大の悩みを、怒涛の言葉遊びや替え歌を使って、当時の演劇部員がそのまま演劇にしました。2007年に東京都高等学校文化祭演劇部門で全国大会まで勝ち進んだ伝説的生徒創作脚本です。

「学割だからいいのよ」の詳細はこちら

 

 

【中込さん、荻山との関係】

はじめまして、です。

 

 

<このブログの登場人物 登場順>

※諸般の都合により、生徒は僕がつけたあだ名です。

ムードメーカー:1年生。出演者。恥ずかしがりながらも、活発に話をしてくれるムードメーカー的存在。

キレモノ:1年生。出演者兼演出。緩やかな雰囲気をまといながら、鋭い意見を連発する。

森田先生:演劇部顧問。瑞穂農芸高校にきて初めて演劇に触れる。自費で機材を買うほど、熱心に指導を行っている。

シンブチョウ:1年生。出演者兼舞台監督。ツッコミが的確。最近演劇部の部長に就任した。

ハイセンス:1年生。出演者兼音響。そっと、さりげなく添える1言に、センスを感じさせる。

 

 

 

10月25日。

はじめて訪れた瑞穂農芸高校。

  

  


ムードメーカー:おもに変な役をやらされています。よろしくお願いします。

キレモノ:私も変な役をやっています。よろしくお願いします。

荻山:そうなんですね。

森田先生:さっそく、じゃあ、インタビューを。

荻山:あ、はい。では、みなさんは、どうして演劇部にはいったんですか?

  

一同、沈黙

  

荻山:あれ、え、あれ、聞いちゃいけない質問だった?

ムードメーカー:いえいえ!私は、将来声優になりたくて。それで演技を学びたくて。演劇部だから演技を勉強できるんじゃないかなって。

荻山:なるほどなるほど。

キレモノ:私は小学校に学習発表会っていうのがあるんですけど。

荻山:クラスとか、学校でやる劇ね。

キレモノ:そこで演劇を何回かやったことがあって。それが楽しくて。高校に演劇部があったら入ろうって。

ムードメーカー:うんうん。

荻山:あれ、いっしょの小学校だったりするんですか?

ムードメーカー:はい。

荻山:あー、そうなんだ。どんな作品だったんですか?

ムードメーカー:4人の主人公がいて、あれ・・・作品のタイトルが思い出せない。

キレモノ:そうそう4人の主人公がいて。地球温暖化と戦う。

荻山:なるほど。地球・・・温暖化と・・・

キレモノ:宇宙サミットみたいな。未来が荒れているから、現代の自分たちがどう未来を変えていくかみたいな。

ムードメーカー:未来を汚しちゃいけないね。だからみんなでこうしていこう。と。

荻山:壮大な話ですね。それをいっしょにやったんですか?

ムードメーカー:そうです。

キレモノ:たのしかったです!

 

  

荻山:何か、僕ばかり質問していますが。

中込:その様子を眺めていました。

荻山:最初に瑞穂農芸高校に行ったのは、この振り返りをしている(この日は1125日)確かちょうど1カ月前くらいですよね。

中込:そうですね。

荻山:僕は先生とは1度お会いしていたのですが、生徒のみなさんと会うのは初めてでした。

中込:私は先生ともはじめましてです。なので、まずは様子を眺めてました。

荻山:な、なるほど・・

  

 

  


 

荻山:「学割だからいいのよ」は、みなさんにとって何本目くらいの作品ですか?

ムードメーカー:3本目、あ、人によっては4本目かな。

荻山:あれ、1年生が主体でしたよね?

ムードメーカー:そうです。

荻山:多い・・・!

中込:かなり精力的に活動している高校演劇部だと、1年生でもそれくらいになります。

荻山:そうなのか・・・年間4本。多い・・・。

森田先生:無茶をさせているかも。

荻山:「学割だからいいのよ」の印象はどうですか?

ムードメーカー:歌ったり、踊ったり。

荻山:そうそう。

キレモノ:この「学割だからいいのよ」のカオスさを、割る2、したような作品ならやったことがあります。

荻山:割る・・・2!?

キレモノ:はい。

  

   

  

荻山:この後、中込さんがいよいよ作品について、質問をはじめまるわけですが。

中込:そうですね。この日は、「学割だからいいのよ」を、瑞穂農芸高校のみなさんが書き直したのを、初めて頂いて読んだのですが、私、色々と思うところがあって。

荻山:この後、すごく作品について話していましたね。

中込:せっかく瑞穂農芸高校バージョンになるのに、かなり自分たちのことを自虐した内容になってしまっているなって。それはもったいないなって。

荻山:なるほど。

中込:この戯曲は、当時の八王子東高校の演劇部員が、普段のストレスを詰め込んだら面白い作品になった、みたいな経緯があって。だからすでに自虐的なんですよね。だからちょっと話し合いながら方向性を一緒に考えようと思って。

荻山:思って・・・

中込:思った結果・・・

荻山:中込さんと、瑞穂農芸演劇部のメールのやりとりがはじまるわけですね。

中込:ですね。

  

  

この日をきっかけに、瑞穂農芸演劇部が修正した戯曲を中込さんにメールで送り、中込さんがそれに意見したり、シーンを書き直したり、といったやりとりが始まりました。

   

   

   

そして今日は1125日。

   

荻山:最初に訪問してから、ちょうど1カ月ですね。

中込:そうですね。

荻山:本日が2度目の瑞穂農芸高校、学校訪問だったわけですが。

中込:かなり、作品の話ができましたね。

荻山:そうですね。1日目の、あの、ぎこちない会話が嘘のように。ああ、楽しかった。

中込:ああ、あと6回くらい本番までに稽古場に行きたい。

荻山:それ、他の団体の稽古場に行くたびに言ってますが、そんなに時間が・・・ないですよ。個人参加の稽古も佳境ですから。

中込:そう・・・ですね・・・

   

   

この日は、17時頃に学校について、丁度、ムードメーカーさんとはいれちがいでしたが、新部長になったシンブチョウと、ハイセンス、そしてキレモノがいました。

その日は戯曲について、かなり突っ込んだ話をしました。その一部を紹介します。

  

 


 

シンブチョウ:だとしたら、この、「でもね」、って台詞ももいらないかもしれない。

中込:そうだね。なくてもいいか。長いと聞かなくなっちゃうから。SE(録音した音声)として流れてくる台詞って。

森田先生:ちょっと、今、ありがたいお言葉を頂いたから、覚えておいて。SE(録音した音声)として流れてくる台詞は、長いと聞かない。

  

一同、笑う。

  

キレモノ:ちょっといいですか、意見。

森田先生:うん。

キレモノ:その前の「驚かせてごめん」から、「とても嬉しかったよ」のところまでの台詞が、全体的に説明的すぎるかなって。

荻山:おお

中込:たしかに。

森田先生:すげー。すげー。どうした?覚醒したか、キレモノ。

キレモノ:へい!でも、あと3分しかもたない。

シンブチョウ:お花が浮き始めている。

ハイセンス:浮きはじめた。

キレモノ:まじか。

 

笑いが起きる。

 

森田先生:ほかにも、この台詞、削れるかな。

シンブチョウ:だとしたら、「ファッションショー」、じゃなくて、「文化祭」って言葉をいれると、年1回って想像できるから、結構省略できるかなって。

森田先生:なるほど。オッケー。

シンブチョウ:「君たちが」・・・?

森田先生:「君たち・・が・・使うように」・・・?

キレモノ:「たまに、使うように」

シンブチョウ:「使うように」まで消しちゃう?

キレモノ:ここの、「でも」、をさっき消したけどそれを、「もし」、に変えたら。

中込:うんうんうんうん。

シンブチョウ:天才

キレモノ:さらに言うと、「もし」のところ、「IF」って言っても、いいんだよ・・・。

荻山:ああ、そうすると、前半のあのシーンとも絡んでくるんだ。

キレモノ:そうです。

森田先生:今日、冴えてるな。ど、どうしたキレモノ?

キレモノ:いつもですよ。

シンブチョウ:明日、雪がふります。 

   

一同、笑う

 

荻山:えー、それはかんべん。昨日ユーロード(八王子北口から斜めにのびている道)に演劇祭のポスター貼ってきたばかりなのに。

 

 

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台本の一部。右上には、「瑞穂農芸高校演劇部です!」の文字が。

 

 

荻山:というわけで、全4団体に会いに行き、振り返ったわけですが。

中込:いや、もう、どの出会いも濃密すぎて。普段を知っている日野台高校や、こえのしずくも、あらためて話してみると色々な発見があったし、今回、演劇祭を通して出会った瑞穂農芸高校や、追手門学院大学STEPのみんなも、ほんと個性的で、素敵で。あれ?大阪に行ったのっていつでしたっけ?

荻山:10月末ですね。なんか、すごい昔から知り合いだったような感覚を、これを書いているからかな・・・勝手に受けています。

中込:私も、なんだかすごく仲良くなれた気がします。

荻山:ああ、よかったですね。

中込:会いに行ってよかったです。

荻山:そうですね。本番が楽しみ。小屋入りしたら毎日みんなに会えますしね。

中込:でも、そのためにはがんばらないと。私は個人参加の演出も・・・荻山さんは、広報を・・・。

荻山:そうですね・・・。よい演劇祭になるよう、たくさんの人に観てもらえるよう頑張りましょう。

 

 

 

<おしらせ>

東京都立瑞穂農芸高校演劇部の八王子学生演劇祭での公演は!

12月22日(日)1800開演ホール開場は各公演とも開演20分前(ロビーは11:40から常時開放)

 「学割だからいいのよ」

   作:東京都立八王子東高校演劇部 潤色:瑞穂農芸高校演劇部

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

ぜひお越しください!

 

 

公演フライヤー

表:

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裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902   

  

「会いに行く、それ、振り返る」 課題戯曲に挑戦!団体参加 - 出演団体紹介:

過去の記事です。

1回:演劇ユニットこえのしずく

2回:日野台高校演劇部 前半後半

3回:追手門学院大学 STEP

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

 

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