八王子学生演劇祭2019

2019年12月 5日 (木)

会いに行く、それ、振り返る④:瑞穂農芸高校演劇部

※「課題戯曲に挑戦!団体参加」出演団体紹介記事です。
 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、20191221日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

 

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」シリーズ、第4回です!

 

 

【会いに行く、それ、振り返るとは 】

八王子学生演劇祭2019ディレクターの中込遊里さんと、制作・広報の荻山で「課題戯曲に挑戦!団体参加」の出演団体に会いに行き、作品について一緒に話をしました。後日、許可を得て録音した音声データを聞きながら、その団体の良さ、個性について語り合うシリーズです。

  

 

【今回会いに行った人】 

瑞穂農芸高校演劇部のみなさん

 

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文化祭の準備中のひとコマ。

 

 

【団体紹介】

都立瑞穂農芸高等学校演劇部

観客の予想の斜め上のことを、毎回やってくると定評の演劇部。「八王子東高校のような進学校とは対極的な実学的な本校が演じることを大切に創る」の発想から戯曲を再構成。新たな物語に生まれ変わらせます。
 

 

【演劇祭で挑む作品の紹介】

「学割だからいいのよ」 作:東京都立八王子東高校演劇部

「だったら卒業しません!」「小学生に戻ります!」進学校である八王子東高校に通う高校生たちの等身大の悩みを、怒涛の言葉遊びや替え歌を使って、当時の演劇部員がそのまま演劇にしました。2007年に東京都高等学校文化祭演劇部門で全国大会まで勝ち進んだ伝説的生徒創作脚本です。

「学割だからいいのよ」の詳細はこちら

 

 

【中込さん、荻山との関係】

はじめまして、です。

 

 

<このブログの登場人物 登場順>

※諸般の都合により、生徒は僕がつけたあだ名です。

ムードメーカー:1年生。出演者。恥ずかしがりながらも、活発に話をしてくれるムードメーカー的存在。

キレモノ:1年生。出演者兼演出。緩やかな雰囲気をまといながら、鋭い意見を連発する。

森田先生:演劇部顧問。瑞穂農芸高校にきて初めて演劇に触れる。自費で機材を買うほど、熱心に指導を行っている。

シンブチョウ:1年生。出演者兼舞台監督。ツッコミが的確。最近演劇部の部長に就任した。

ハイセンス:1年生。出演者兼音響。そっと、さりげなく添える1言に、センスを感じさせる。

 

 

 

10月25日。

はじめて訪れた瑞穂農芸高校。

  

  


ムードメーカー:おもに変な役をやらされています。よろしくお願いします。

キレモノ:私も変な役をやっています。よろしくお願いします。

荻山:そうなんですね。

森田先生:さっそく、じゃあ、インタビューを。

荻山:あ、はい。では、みなさんは、どうして演劇部にはいったんですか?

  

一同、沈黙

  

荻山:あれ、え、あれ、聞いちゃいけない質問だった?

ムードメーカー:いえいえ!私は、将来声優になりたくて。それで演技を学びたくて。演劇部だから演技を勉強できるんじゃないかなって。

荻山:なるほどなるほど。

キレモノ:私は小学校に学習発表会っていうのがあるんですけど。

荻山:クラスとか、学校でやる劇ね。

キレモノ:そこで演劇を何回かやったことがあって。それが楽しくて。高校に演劇部があったら入ろうって。

ムードメーカー:うんうん。

荻山:あれ、いっしょの小学校だったりするんですか?

ムードメーカー:はい。

荻山:あー、そうなんだ。どんな作品だったんですか?

ムードメーカー:4人の主人公がいて、あれ・・・作品のタイトルが思い出せない。

キレモノ:そうそう4人の主人公がいて。地球温暖化と戦う。

荻山:なるほど。地球・・・温暖化と・・・

キレモノ:宇宙サミットみたいな。未来が荒れているから、現代の自分たちがどう未来を変えていくかみたいな。

ムードメーカー:未来を汚しちゃいけないね。だからみんなでこうしていこう。と。

荻山:壮大な話ですね。それをいっしょにやったんですか?

ムードメーカー:そうです。

キレモノ:たのしかったです!

 

  

荻山:何か、僕ばかり質問していますが。

中込:その様子を眺めていました。

荻山:最初に瑞穂農芸高校に行ったのは、この振り返りをしている(この日は1125日)確かちょうど1カ月前くらいですよね。

中込:そうですね。

荻山:僕は先生とは1度お会いしていたのですが、生徒のみなさんと会うのは初めてでした。

中込:私は先生ともはじめましてです。なので、まずは様子を眺めてました。

荻山:な、なるほど・・

  

 

  


 

荻山:「学割だからいいのよ」は、みなさんにとって何本目くらいの作品ですか?

ムードメーカー:3本目、あ、人によっては4本目かな。

荻山:あれ、1年生が主体でしたよね?

ムードメーカー:そうです。

荻山:多い・・・!

中込:かなり精力的に活動している高校演劇部だと、1年生でもそれくらいになります。

荻山:そうなのか・・・年間4本。多い・・・。

森田先生:無茶をさせているかも。

荻山:「学割だからいいのよ」の印象はどうですか?

ムードメーカー:歌ったり、踊ったり。

荻山:そうそう。

キレモノ:この「学割だからいいのよ」のカオスさを、割る2、したような作品ならやったことがあります。

荻山:割る・・・2!?

キレモノ:はい。

  

   

  

荻山:この後、中込さんがいよいよ作品について、質問をはじめまるわけですが。

中込:そうですね。この日は、「学割だからいいのよ」を、瑞穂農芸高校のみなさんが書き直したのを、初めて頂いて読んだのですが、私、色々と思うところがあって。

荻山:この後、すごく作品について話していましたね。

中込:せっかく瑞穂農芸高校バージョンになるのに、かなり自分たちのことを自虐した内容になってしまっているなって。それはもったいないなって。

荻山:なるほど。

中込:この戯曲は、当時の八王子東高校の演劇部員が、普段のストレスを詰め込んだら面白い作品になった、みたいな経緯があって。だからすでに自虐的なんですよね。だからちょっと話し合いながら方向性を一緒に考えようと思って。

荻山:思って・・・

中込:思った結果・・・

荻山:中込さんと、瑞穂農芸演劇部のメールのやりとりがはじまるわけですね。

中込:ですね。

  

  

この日をきっかけに、瑞穂農芸演劇部が修正した戯曲を中込さんにメールで送り、中込さんがそれに意見したり、シーンを書き直したり、といったやりとりが始まりました。

   

   

   

そして今日は1125日。

   

荻山:最初に訪問してから、ちょうど1カ月ですね。

中込:そうですね。

荻山:本日が2度目の瑞穂農芸高校、学校訪問だったわけですが。

中込:かなり、作品の話ができましたね。

荻山:そうですね。1日目の、あの、ぎこちない会話が嘘のように。ああ、楽しかった。

中込:ああ、あと6回くらい本番までに稽古場に行きたい。

荻山:それ、他の団体の稽古場に行くたびに言ってますが、そんなに時間が・・・ないですよ。個人参加の稽古も佳境ですから。

中込:そう・・・ですね・・・

   

   

この日は、17時頃に学校について、丁度、ムードメーカーさんとはいれちがいでしたが、新部長になったシンブチョウと、ハイセンス、そしてキレモノがいました。

その日は戯曲について、かなり突っ込んだ話をしました。その一部を紹介します。

  

 


 

シンブチョウ:だとしたら、この、「でもね」、って台詞ももいらないかもしれない。

中込:そうだね。なくてもいいか。長いと聞かなくなっちゃうから。SE(録音した音声)として流れてくる台詞って。

森田先生:ちょっと、今、ありがたいお言葉を頂いたから、覚えておいて。SE(録音した音声)として流れてくる台詞は、長いと聞かない。

  

一同、笑う。

  

キレモノ:ちょっといいですか、意見。

森田先生:うん。

キレモノ:その前の「驚かせてごめん」から、「とても嬉しかったよ」のところまでの台詞が、全体的に説明的すぎるかなって。

荻山:おお

中込:たしかに。

森田先生:すげー。すげー。どうした?覚醒したか、キレモノ。

キレモノ:へい!でも、あと3分しかもたない。

シンブチョウ:お花が浮き始めている。

ハイセンス:浮きはじめた。

キレモノ:まじか。

 

笑いが起きる。

 

森田先生:ほかにも、この台詞、削れるかな。

シンブチョウ:だとしたら、「ファッションショー」、じゃなくて、「文化祭」って言葉をいれると、年1回って想像できるから、結構省略できるかなって。

森田先生:なるほど。オッケー。

シンブチョウ:「君たちが」・・・?

森田先生:「君たち・・が・・使うように」・・・?

キレモノ:「たまに、使うように」

シンブチョウ:「使うように」まで消しちゃう?

キレモノ:ここの、「でも」、をさっき消したけどそれを、「もし」、に変えたら。

中込:うんうんうんうん。

シンブチョウ:天才

キレモノ:さらに言うと、「もし」のところ、「IF」って言っても、いいんだよ・・・。

荻山:ああ、そうすると、前半のあのシーンとも絡んでくるんだ。

キレモノ:そうです。

森田先生:今日、冴えてるな。ど、どうしたキレモノ?

キレモノ:いつもですよ。

シンブチョウ:明日、雪がふります。 

   

一同、笑う

 

荻山:えー、それはかんべん。昨日ユーロード(八王子北口から斜めにのびている道)に演劇祭のポスター貼ってきたばかりなのに。

 

 

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台本の一部。右上には、「瑞穂農芸高校演劇部です!」の文字が。

 

 

荻山:というわけで、全4団体に会いに行き、振り返ったわけですが。

中込:いや、もう、どの出会いも濃密すぎて。普段を知っている日野台高校や、こえのしずくも、あらためて話してみると色々な発見があったし、今回、演劇祭を通して出会った瑞穂農芸高校や、追手門学院大学STEPのみんなも、ほんと個性的で、素敵で。あれ?大阪に行ったのっていつでしたっけ?

荻山:10月末ですね。なんか、すごい昔から知り合いだったような感覚を、これを書いているからかな・・・勝手に受けています。

中込:私も、なんだかすごく仲良くなれた気がします。

荻山:ああ、よかったですね。

中込:会いに行ってよかったです。

荻山:そうですね。本番が楽しみ。小屋入りしたら毎日みんなに会えますしね。

中込:でも、そのためにはがんばらないと。私は個人参加の演出も・・・荻山さんは、広報を・・・。

荻山:そうですね・・・。よい演劇祭になるよう、たくさんの人に観てもらえるよう頑張りましょう。

 

 

 

<おしらせ>

東京都立瑞穂農芸高校演劇部の八王子学生演劇祭での公演は!

12月22日(日)1800開演ホール開場は各公演とも開演20分前(ロビーは11:40から常時開放)

 「学割だからいいのよ」

   作:東京都立八王子東高校演劇部 潤色:瑞穂農芸高校演劇部

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

ぜひお越しください!

 

 

公演フライヤー

表:

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裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902   

  

「会いに行く、それ、振り返る」 課題戯曲に挑戦!団体参加 - 出演団体紹介:

過去の記事です。

1回:演劇ユニットこえのしずく

2回:日野台高校演劇部 前半後半

3回:追手門学院大学 STEP

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

 

2019年11月21日 (木)

会いに行く、それ、振り返る③:追手門学院大学「STEP」

※「課題戯曲に挑戦!団体参加」出演団体紹介記事です。
 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

 

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」シリーズ、第3回です!

 

 

【会いに行く、それ、振り返るとは 】

ディレクターの中込遊里さんと、制作・広報の荻山で「課題戯曲に挑戦!団体参加」の出演団体に会いに行き、作品について一緒に話をしました。後日、許可を得て録音した音声データを聞きながら、その団体の良さ、個性について語り合うシリーズです。

  

 

【今回会いに行った人】 

追手門学院大学「STEP のみなさん

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【団体紹介】

追手門学院大学「STEP」

「単なる学生の発表会ではなく、一般の観客の鑑賞に値する作品創作を目指す」というモットーで、プロのアーティストと学生が手を組み、あらゆる地域で上演を重ねています。11月の学園祭にて新キャンパスの図書館で初演し、満を持して本演劇祭に登場。八王子学生演劇祭初の東京都外からの参加です!

 

【演劇祭で挑む作品の紹介】

「夏至の夜の夢」作・加藤桃佳(追手門学院大学「STEP」)

原作:ウィリアム・シェイクスピア「夏の夜の夢」 、翻訳:河合祥一郎

妖精たちが暮らすアテネの森へ、侯爵様の結婚式の余興のため、町の職人たちが芝居の稽古をしにやってくる。若い恋人たちや妖精の王様・女王様夫婦の痴話ゲンカにも巻き込まれ、大騒ぎとなる森の中。果たして彼らは無事、芝居を上演することができるのか!?

世界各国、様々な形で上演され続けているシェイクスピアの喜劇「夏の夜の夢」。本作では、登場人物を「学園祭でシェイクスピアを上演する大学生」に置き換え、「アイ(愛・I)」とは何か?を問い掛ける。

ウィリアム・シェイクスピア「夏の夜の夢」 の詳細はこちら

 

【中込さん、荻山との関係】

はじめまして、です。

 

 

<このブログの登場人物 ※登場順>

カワグチさん:追手門学院大学「STEP 代表。どこかカリスマ性を感じさせる、ライサンダー役。

カトウさん:W・シェイクスピアの「夏の夜の夢」をベースに、横田先生と「夏至の夜の夢」を劇作、演出する。

トヨシマさん:追手門学院大学「STEP 副代表。本公演の制作を担当する、気遣いの人。

横田先生:追手門学院大学「STEP の准教授。タテヨコ企画にて作・演出を行う。

 

 

1027日(日)僕と中込さんは、八王子学生演劇祭初の大阪からの参加団体である追手門学院大学「STEP (大阪府)の皆さんに会いに行ってきました。

 

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日帰りで。

  

  

  

新幹線の最寄りは京都駅。

   

そこから40分ほどいったところにある、総持寺(そうじじ)駅。

  

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から、あるいて15分くらいにある追手門学院大学に到着。

  

112日(土)、113日(日)、「夏至の夜の夢」の学園祭での公演を控えた、貴重な稽古を見学させてもらいました。

そしてお昼休みの時間を少しもらい、作・演出のカトウさん、代表のカワグチさん、制作のトヨシマさん、顧問の横田先生にお話を聞いてきました!

  

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 おしゃれな1Fスペースで、カワグチさん、中込さん、荻山で、他の3人を待ちながら。

  


 

<録音データ抜粋>

カワグチ:バタバタとすみません。

荻山:あ、いえいえ!

中込:こちらこそ、忙しい時に、ありがとうございます。

カワグチ:学校からの依頼で、4月にできた新校舎での文化祭公演をやることになったのですが、思いのほか公演につかう場所(図書館)がつかえなくて

荻山:おおお・・・それは大変。

中込:素敵な空間。

カワグチ:今日、最後まで場当たり(本番と同じ環境で、照明、音響、役者の動きを確認するとても大切な作業。目安として、上演時間の34倍かかる。)をやらないといけないのです。

荻山:ええ!?なんか、そんな忙しい時期にごめんね。

カワグチ:あ、いやいや、大丈夫です大丈夫です。

 

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中込:これは、文化祭公演の本番会場の写真ですね。

荻山:衣裳が写らないように、とか思ってたら、良くわからない写真になってしまいました。素敵な図書館です。

中込:この写真の50倍くらい、ほんと素敵な空間でした。と、補足しておきますね。

荻山:50倍。間違いないです。ここで本番、みたかったですね。

中込:あとで、録画したやつをみせてくれるって。

荻山:おおおお…みたい。

  

  

そのうちに、演出のカトウさん、制作のトヨシマくん、顧問の横田先生が集まりました。

  

  

荻山:実は…機器のトラブルで、この時の会話が録音できていなくて。

中込:大阪まで…行ったのに。

荻山:そうですね。すみません。

中込:そういうところ、ありますよね。詰めの甘さ。

荻山:そうですね…。すみません…。

  

   

と、いうわけで、メモと記憶をベースに帰りの新幹線の中で振り返りました。

   


 

<メモ>

・団体の成り立ちについて

追手門学院大学社会学部の活動の一環であり、部活動ではない。横田先生が学生に、「演劇やらない?」って声をかけて、そうやって集まったのが「STEP」。

 

中込:「生徒を1人1人、そそのかした。」って先生は言っていましたね。

荻山:言ってましたね。確かに、言ってました。僕、部活だと思っていました。

  

 


 

<メモ>

・今年の4月に、横田先生が入院。その時に一回、団体が分解しかかった時期があった。その中で主導権をとり、団体をまとめたのが、カワグチくんであり、カトウさんだった。このころ、トヨシマくんは、事情があり、団体を離れていた。

 

  

中込:入院中も、ひっきりなしに、先生のところに連絡がきていたって言ってましたね。

荻山:先生と、生徒の皆さんの関係は少し不思議で、師弟関係のようでもあり、でも、ともに作品をつくる仲間である、という要素が強いように感じました。稽古も拝見させていただきましたが、なんだか素敵な関係でしたね。

  

  


 

<メモ>

・「夏至の夜の夢」は、作・演出のカトウさんと、横田先生とで共作するような形で作った。

カトウさんがベースを作り、その想いとともに、先生に渡す。そこから2人でアイディアを交換しながら形にしていく。

  

   

荻山:カトウさんは、先生と共作で、ということをしきりに言っていましたね。

中込:見守る大人がいる環境、というのは、とてもいいなと思いました。そして、カトウさんは、演出しているときの雰囲気も含めて、昔の私に似ているなと思いながらみていました。私にも、ああいう風に付き添ってくれる顧問の先生がいました。そしてそれは、日芸(日本芸術大学)の卒業公演で、私が演出して「夏の夜の夢」をやったときですね。

荻山:おお・・・なんたる偶然。

中込:ほんと偶然。応募のあと、出演が決定したときに、「各団体に期待すること」というメッセージを私から各団体に送っていて、その内容が作品づくりに生かされている、という話が、嬉しかなったな。

荻山:みんなで面白いものを一緒につくる、ですね。先生も、STEPのみなさんも、そうおっしゃっていました。

中込:まさにこの演劇祭のテーマになる部分ですよね。ああ、出会えてうれしいなって。

  

  


 

<メモ>

・予算管理も生徒たちが自主的にやっているとのこと。最初は先生が主体的にやっていたが、だんだんと生徒が自主的に活動を行うようになってきたのが、今年4年目。先生の紹介もあったが、八王子学生演劇祭への参加は、生徒たちが自主的に決めた。

 

  

荻山:今、ずっと制作のトヨシマくんとやりとりをしているのですが、1回団体をはなれたトヨシマくんを、カワグチくんが今回の公演に誘った話が、印象深かったです。

中込:ある日、カワグチくんに呼び出されて、ご飯を一緒に食べて、で、誘われたって言ってましたね。

荻山:トヨシマくんはすごくマメで気遣いがすごくできる印象で、リーダータイプのカワグチくんにはきっと、トヨシマくんのような相棒が必要だなって、なんだかすごく思いました。

中込:わかる気がします。部活動ではないので、出入りが自由、というのも特徴だと、先生が話していました。

 

 

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荻山:この後、場当たりをたっぷりとみせてもらいました。

中込:断片的にしかみられなかったですが、面白かったですね。

荻山:関西弁の会話劇って、とても新鮮でした。

中込:やっぱり、「夏の夜の夢」を劇中劇にして、そこに等身大の恋愛の話をからめる、という設定が巧みだなって。ああ、お話しできたのは2030分くらいでしたが、なんだかすごく仲良くなれた感じがしました。

荻山:あ、そろそろ、新横浜つきますよ。

中込:ああ、良い旅でしたね。また彼らに会えるのが楽しみ。

荻山:ほんとそうですね。

 

 

 

<おしらせ>

追手門学院大学「STEP の八王子学生演劇祭での公演は!

12月22日(日)1200開演※開場は各公演とも開演20分前

 「夏至の夜の夢」

   原作  W ・シェイクスピア 『夏の夜の夢』

   翻訳 河合祥一郎 脚色 加藤桃佳(追手門学院大学「STEP)

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

ぜひお越しください!

 

 

○公演フライヤー

表:

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裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」 課題戯曲に挑戦!団体参加 - 出演団体紹介:

他の団体の記事です。

第1回:演劇ユニットこえのしずく

第2回:都立日野台高校演劇部 前編 後編

第4回:都立瑞穂農芸高校演劇部

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

2019年11月20日 (水)

一緒に創ろう!個人参加 公開稽古の内容が決定しました! 

八王子学生演劇祭2019

事務方の伊藤です。

 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日(土)、22日(日)の2日間、

八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

 

速報!

八王子学生演劇祭2019「一緒に創ろう!個人参加『百歳まで生きたら(仮)』」の11月23日(土・祝)公開稽古の内容が決定しました。

 

【公開稽古概要】

日時:2019年11月23日(土・祝)11:00~15:00

会場:ajirochaya + カフス蔵 + 西放射線ユーロード路上(野外会場)

   (八王子市横山町10-10、JR八王子駅北口 徒歩10分)

 

さて「一緒に創ろう!個人参加」では『百歳まで生きたら(仮)』という作品を、

出演者全員と演出の中込遊里が脚本からつくりあげていきます。

脚本の大筋は、ある男(A君)の生まれてから100歳までを描く、

というものですが、出演者は全員25歳以下。

40歳のA君や、70歳のA君を想像するのは難しいです。

そこで稽古場を飛び出して、

人生の先輩方にお話を聴きにいくことにしました!

西放射線ユーロード路上で、パジャマ姿の出演者たちと

人生ゲームでもしながら一緒にお話したことを、

出演者がその場で即興演劇に仕立て上げる、

それが今回の公開稽古の内容です!

 

 

【公開稽古の流れ】(1回5~10分程度)

※当日、若干内容の変更をすることがございます

西放射線ユーロードを通りがかった人生の先輩方

(人生の後輩の方でも大歓迎です!)を、

ユーロード路上のコタツまでご案内します。

 

①人生ゲームのルーレットを2回、回していただきます。

 1回目:出た数の分だけマスを進めます。

     そのマスで起こる出来事を確認します。

 2回目:出た数×10歳のころの、そのマスの出来事にまつわるお話を

     一緒にさせてください。

  (例:1回目で「ライブに行く」マスに止まり、2回目で「2」の数が出た場合…

     20代の頃の「ライブに行く」ことについてお話を一緒にさせてください)

 お話は思い出でも、その時代のことでもなんでもお聞かせください!

 また、2回目のルーレットでご自分の年齢より高い数字が出た場合は、

 未来の自分がその年齢に達した時起こりそうなことを、

 一緒に想像させてください。

 

②八王子学生演劇祭2019 参加者が①のお話をもとに、

 その場で3分以内で即興演劇を行います。

 

③即興演劇について、自分の思い出や想像と近かったかなど、

 簡単に感想をいただきたいです。

 

 

 

11時から15時まで①~③を繰り返して、

ひたすら人生の先輩方(もしくは後輩の方々)のお話を聴き、

それを即興演劇にしていきます。

 

先日の稽古で私も体験しましたが、

自分と出演者のみなさんで話したお話が

その場で演劇になっていくのは、

まるで似顔絵を描いてもらうような、

少しのこそばゆさとじんわりとくる嬉しさを感じました。

つまりとても楽しかったです!

ぜひ、公開稽古にご協力をお願いいたします!

 

 

 

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公演のチラシはこちら

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<おしらせ>

「一緒に創ろう!個人参加『百歳まで生きたら(仮)』」

 の八王子学生演劇祭での公演は!

【日時】12月22日(日)1500開演 ※開場は開演20分前

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

    東京都八王子市本町24番1号

【料金】入場無料・全席自由

【出演】15歳~25歳の公募で集まったみんな

【作】 中込遊里とみんな

 

 

○公演フライヤー

表:

Photo_20191014112901

 

裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902

 

 

主催・お問合せ:公財八王子市学園都市文化ふれあい財団

        (042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

 

2019年11月13日 (水)

一緒に創ろう、個人参加! 第5回稽古(10月29日) 大人たちが駆けつけた回

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

   

「一緒に創ろう!個人参加」の稽古場からレポートです!

  

10月29日。今日は第5回目。

   

  

みんなは18:00から稽古でしたが、私は19:00からの合流でした。

前回とは異なる2チームにわかれて、ある男(A君)の人生について、今日も考えます。

  

○グループ1 中間発表

色々な時代のA君の娘が集まり、父親であるA君への不満を語りあう。

A君が中心にいて、みんながそのA君に対して色々話している。関係性からA君の人間像が浮き彫りになる。

 

中込さんからのアドバイス:

関係性が複雑になりすぎて、会話が停滞してしまった。

感覚的にはA君がいて、それと対話する形式の方がいい。

 コミカルに。コントになってもいいかも。

  

  

○グループ2 中間発表

劇団鮭スペアレの俳優、清水いつ鹿さんが加わり、みんなと一緒にディスカッション。

 

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A君(18歳?)、文化祭の前。バンドの練習中に、ベース(女性にモテる)のメンバーの彼女がやってっくる。

顔のかわいい彼女。バンドメンバーとも少し面識があり、A君も気になっていた様子。

すこし横柄な態度の彼女。楽器を触っていたら、そのうちに学校のドラムを壊してしまった。

ベース(女性にモテる)と、女の子は外に出てしまう。そこに顧問の先生がやってくる。

  

中込さんからのアドバイス:

A君が主役になったほうがいい。ベースの人(女性にモテる)が主役になってしまった。

また、彼女がドラムを触るのが唐突。そのあたりも含め、全体の人間性、人間関係を掘り起こしたほうがいい。

もうちょっと日常の一コマであったほうがいい。もっと地味な感じで、でもあとあと執着しそうな話。ノスタルジーみたいな方がいい。

お客さんの誰もがそういうの経験している、そういう小さな物語。

また、年頃の男子特有の、女性に対するギラギラした気持ちがもっと出ていた方がいいかも。

  

  

その後、再びグループ毎に別れて稽古。そして、最後にもう一度発表しました。

 

 

○グループ1 最終発表

シチュエーションは同じ。途中から参加したテンナイン主宰の関谷誠さんがディスカッションに参加。

 

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淡々と料理をつくり、仕事をするA君を関谷さんが演じ、各年代の娘たちを参加者が演じる。

もくもくと仕事をするA君に、色々な年代の娘が、不満を言う。

つまみぐいをするな、ひげをそるな。などなど。

基本はA君と、娘たちの会話だが、娘たちは、お互いに会話しているような、でもしていないような。

不思議な距離感で劇が進む。

全体の印象として、どの年代の娘からも、どこか、父親であるA君に対しての、かまってほしさがうかがえる。

 

 

中込さんからのアドバイス:

A君の物語になるのが難しい。どうしても、A君に対する文句ばかりになる。それがもったいない。

でも、A君に娘がいるというのは重要。それを描くにはかなりの工夫が必要。その工夫は難しい。

もしかしたら、父親と息子の関係だと、もう少しすっきり進むのかもしれない。

父親と娘、というのは性別が変わるため、文句が多くなるのかなという印象。

→その時、その時の娘と、A君の関係が、丁寧に描かれるといいのではと思った(清水さん)

 

A君は何もしないほうがいいのかもしれない。そこは想像させた方がいい。

父親とは何か、ということについて、もっと詰めたほうがいい。

それが最終的には、家族とは何か、というものになればいい。

小6までお風呂に一緒にはいっていた、みたいな。

自分には普通だと思っていたけど、他の人から見たら異常、みたいなエピソードが掘り出せるといいのかも。

  

 

○グループ2 最終発表

 楽曲を覚えてこないベース女性にモテる)。迫る文化祭。忙しい。ベースに詰め寄るA君。

そこにベースが、かわいい彼女ををつれてやってくる。

怒るA君、逆切れする彼女。ベースを連れて逃げてしまう。

女の子にもてたいA君。やっかむ。たしなめる、キーボードとドラム。漂う哀愁。

A君はベースを部室に電話で呼び出す。あやまるベース。

先生がやってきて、下校時刻の訪れを告げる。

  

 

中込さんからのアドバイス:

喧嘩した後、そんな簡単になかなおりするかな。と思った。

電話してあやまらなくても、自然と仲直りするのではないか。

自然とまた戻ってきて、ごめん、みたくなるのか。いつの間にか、仲直りするか。

その辺りがすこし現実味が薄いなと感じた。

 

あと、彼女、めちゃおこっていたけど、なんで?

→帰れ、と言われたから。そもそも付き合っていることは悪いことじゃない。そこを執拗に指摘されたので怒った。(カモシダさん)

→女性は環境や状況に切れることが多い。(メイリさん)

 

男子のもてたいって、どういう感じなの?

→今回A君をやったけど、男子のそういう、もてたい、みたいなのが、女子には理解できない(ミノウラさん)

→男子的にはよくわかる。(関谷さん)

→それが原因で喧嘩になる、というより、ダルがらみ(用もないのにくだらない話をしたり、ちょっかいをかけること )しそう。(ミズキくん)

  

  

 

最後に全体の構成について、中込さんからのお話:

A君の色々な姿が見えてきた。今は広げていく段階。

あと1回くらい、またA君の話をしようと思う。

そこで何らかのまとめをしましょう。

 

 

前の記事:10月25日(日) 年齢を重ねることについて想いを馳せた回

次の記事:準備中

 

 

<おしらせ>

「個人参加枠 15歳~25歳の公募で集まったみんな 」の八王子学生演劇祭での公演は!

12月22日(日)1500開演 ※開場は開演20分前

「百歳まで生きたら(仮)」作:中込遊里とみんな

 

公開リハーサル:

12月21日(土)18:30ころを予定。

Ws201901_20191109134201

 

公開稽古:

11月23日(土・祝)11:00~15:00

場所:ajirochaya・カフス蔵・路上(ユーロード)

Ws201901_20191109134101

 

 

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

 

中込遊里 プロフィール

1985年日野市生まれ。都立八王子東高校出身。日本大学芸術学部在籍中、演出と演技を中心に学ぶ。卒業制作公演「夏の夜の夢」(作・シェイクスピア)では歴代最高の動員数を記録。大学在籍中に「鮭スペアレ」旗揚げ(2006年~)。シェイクスピアなどの古典作品を、生演奏の音楽劇として演出する。2014年・2015年「利賀演劇人コンクール」奨励賞受賞。2016年より立川市を拠点に、多摩地域の中高校生と演劇創作する「たちかわシェイクスピアプロジェクト」を開始。その場に集う人々の力をどこまでも信じることから作品を編み出すことをモットーとする。一児の母としても奮闘中。

 

 

 

 

 

○公演フライヤー

表:

Photo_20191014112901

 

裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

 

一緒に創ろう、個人参加! 第4回稽古(10月25日) 年齢を重ねること

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

   

「一緒に創ろう!個人参加」の稽古場からレポートです!

  

10月25日。今日は第4回目。

   

  

今日はみんなは15:00から稽古でしたが、私は19:00からの合流でした。

    

19:00ころ稽古に合流したときには、2グループに分かれて創作タイム。

今日も、ある男(A君)の人生について考えました。

話し合いながら、時に演技をしながら、稽古も4回目を迎え、コミュニケーションも活発になってきたなあ、という印象です。

意見をぶつけ合いながら、というシーンもしばしばみられ、みんな自己主張が出てきたなと感じました。

  

  

2回目の稽古で出演者の1人が言っていた、「出会うというのは、お互いの何かをすり合わせていくこと」、を考えながら見ていました。

それが徐々に、でも加速度的に起こっているな、という印象です。

  

 

20:00から2グループの発表がはじまりました。



ベースとなる物語はこちら

  

グループ1:

2089年、A君(90歳)が、寝たきりとなっている妻のEmmaと一緒に、自宅で演劇祭をみるシーン。

ごはんを取りにA君が席を立ったすきに、Emmaが息を引き取る。

 

中込さんからのアドバイス:

とても良かったが、結構、王道的な出来になってしまった。

こっけいな死というのもあるので、そこをもっと追及してみたら。

  

 

グループ2:


2040
年、A君(40歳ころ)と学生時代のバンドメンバー(男性3名)が集まって昔話をしている。

尽きることの無い思い出話。寡黙なベースのメンバーがモテていた、という話など。

A君は、19歳の成人式に自分が出席なかったときのことを、ふと思い出す。

 

中込さんからのアドバイス:

会話がとても上手だったけど、話が全体的に発散してしまった印象。

でも細かく整理していけば、1つのシーンにできるかもしれない。

 

 

 

最後に全体の構成について、中込さんからのお話:

A君の話を主軸にしながら、全然違う個人の物語が、そこに挿入されるイメージ。

まだもう少し、この物語の種をみんなで見つけていく作業をしたい。

 

 

<おしらせ>

「個人参加枠 15歳~25歳の公募で集まったみんな 」の八王子学生演劇祭での公演は!

12月22日(日)1500開演 ※開場は開演20分前

「百歳まで生きたら(仮)」作:中込遊里とみんな

 

公開リハーサル:

12月21日(土)18:30ころを予定。

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公開稽古:

11月23日(土・祝)11:00~15:00

場所:ajirochaya・カフス蔵・路上(ユーロード)

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【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

 

中込遊里 プロフィール

1985年日野市生まれ。都立八王子東高校出身。日本大学芸術学部在籍中、演出と演技を中心に学ぶ。卒業制作公演「夏の夜の夢」(作・シェイクスピア)では歴代最高の動員数を記録。大学在籍中に「鮭スペアレ」旗揚げ(2006年~)。シェイクスピアなどの古典作品を、生演奏の音楽劇として演出する。2014年・2015年「利賀演劇人コンクール」奨励賞受賞。2016年より立川市を拠点に、多摩地域の中高校生と演劇創作する「たちかわシェイクスピアプロジェクト」を開始。その場に集う人々の力をどこまでも信じることから作品を編み出すことをモットーとする。一児の母としても奮闘中。

 

 

 

 

 

○公演フライヤー

表:

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裏(タイムスケジュール):

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主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

 

2019年11月12日 (火)

会いに行く、それ、振り返る②:第2回日野台高校演劇部(後編)

※「課題戯曲に挑戦!団体参加」出演団体紹介記事です。
 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

 

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」シリーズ、第2回後編です!

前編は、こちら。

 

 

【会いに行く、それ、振り返るとは 】

ディレクターの中込遊里さんと、制作・広報の荻山で「課題戯曲に挑戦!団体参加」の出演団体に会いに行き、作品について一緒に話をしました。後日、許可を得て録音した音声データを聞きながら、その団体の良さ、個性について語り合うシリーズです。

  

 

【今回会いに行った人】 

東京都立日野台高校演劇部のみなさん

 

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【団体紹介】

東京都立日野台高等学校 演劇部

昨年に続いて2度目の出演。「引きこもりというテーマは高校生として身近な題材でありながら難しさもある」「深刻な登美男の状況と、闘いをショーとして見せるプロレスのあり方を重ねて、コメディとして描きたい」という発想から、丁寧な創作にチャレンジします。

 

【演劇祭で挑む作品の紹介】

「ヒッキー・カンクーントルネード」作:岩井秀人

「引きこもり」のプロレス好きの青年・森田登美男とその家族の奮闘をコメディタッチで描く。登美男の母は、息子を心配して、ある日カウンセラーの「出張お兄さん」を連れてくるが…。2013年「ある女」で第57回岸田國士戯曲賞を受賞。人気劇団ハイバイの劇作家・演出家である岩井秀人氏の初期の作品であり、その後、何度も再演を重ねている名作です。

詳細はこちら

 

 

【中込さん、荻山との関係】

日野台高校演劇部のみなさんは、中込さんが運営をしている「たちかわシェイクスピアプロジェクト」の過去の参加者。また、中込さんは、日野台高校演劇部の外部指導員。日野台高校演劇部は、八王子学生演劇祭2018参加団体。

 

  

 

このブログの登場人物 ※登場順】

ちゃんちー:「ヒッキー・カンクーントルネード(以下、ヒッキー)」では黒木役を担当。2年生。黒木に共感できるというが、登美男について言いたいことがあるらしい…

ふくだ:「ヒッキー」では圭一役を担当。2年生。演劇部の父親のような存在。

ともや:「ヒッキー」の演出を担当。1年生。突然の部長の指名により、今回はじめて演出を手がける。

みく:「ヒッキー」では照明を担当。演劇部部長 2年生。圧倒的献身性で部を支える。

はるか:「ヒッキー」では綾(妹)役を担当。2年生。一人っ子だから自分の役には共感できずにいる。

まつもと:「ヒッキー」では登美男を担当。登美男役の暗さは、自分とは違うと語る。

れいとん:「ヒッキー」では美術を担当。2年生。兄と妹の関係について、物申したいことがあるらしい。

はっしー:「ヒッキー」では母役を担当。1年生。母の役には困惑している様子。

まなてぃ:「ヒッキー」では美術を担当。2年生。演劇部の母親のような存在。

 

 

荻山:というわけで、前回の続きです。

 


 

<録音データ抜粋>

ちゃんちー:私は不登校になったことはあるんで、すごい登美男の気持ちがわかって、ちょー戯曲を読むのがつらかった。だから、登美男がどう考えているんだろうな、ということをみんなで共有したい。この作品については、そのことをみんなで考えられたらなって思いました。

中込:突然だけど、私も、不登校だった時があったよ。突然いうけど。

荻山:何歳くらいのときですか?

中込:中3と高3のとき。でも引きこもりって感じではなかったかな。塾には行っていたし。

荻山:受験前の大変な時期ですね。引きこもっている間は、気持ち的には安らぐんですか?

ちゃんちー:あー。って。引きこもることは悪いことだって。良くない、みたいなことを思って。でも、そこにしか居場所がないから、そこに居ちゃって。自分にも、他人にもむかついちゃって。

中込:なるほどね、自分でもわかっているからね。

ちゃんちー:うんうん。

荻山:これ、この戯曲のラストって、登美男は外に出られたと思う?

ちゃんちー:私の見解でいいですか?

荻山:うん。もちろん。

ちゃんちー:出られると思う。いつの間にか、大丈夫になっている。他の人の目が、気にならなくなっていた、みたいなことって、すごくよくわかるなって。断固として外に出たくないわけじゃなくて、出られたら、ああ、出られた、という感じで。私は。登美男にはプロレスって好きなものがあるわけで、それがあるんであれば、私が登美男だったら、外に出られたと思う。

中込:そのことはすごく大きなことだから、作品をつくりながら、何回も何回も考えたほうがいい。最終的には、そこはお客さんにゆだねよう、となるかもしれないし。それは、私がみなさんに期待すること、の話になっちゃうんだけど、最後のシーンまでをしっかり、すごくしっかりつくっていたら、最後は普通に自然に演じられれば、みんなの狙い通りになると思う。登美男が家から出られる、出られない、お客さんの想像にまかせる、そのどのような結末を狙いにすることに決めても、丁寧なセリフを交わすこと。ちゃんと会話や関係性を積み重ねていくこと。相手の役の話を聞くこと。自分で発信するんじゃなく、相手のセリフを受けて、それに対する答えとして自分のセリフを言えるかどうか。ということを追求していけば、自然とみんながこうしたい、と決めたラストにたどり着ける。小道具を増やしてみよう、とか、上辺のことをこだわりたくなるけど、そこをぐっとこらえて。演技を助けるためのしかけづくり、それを考えていくといいと思う。期待しています。

 

荻山:丁寧なセリフを交わす、ちゃんと会話を積み重ねる、ですね。

中込:そうです。それは大切。

  


 

<録音データ抜粋>

中込:じゃあ、圭一役のふくだくんは?

  

ふくだ:(圭一役、2年生)もう、忘れているかと思いました。

中込:忘れないよ。

  

みな笑う。

   

ふくだ:圭一はすごく一般人にみえるじゃないですか。最初は。でも、飛びこもり(過剰にその場に適応する性質)をしているだけで、すごい。自分の性質にひっぱられながら、その場その場の雰囲気にあわせた人柄にかわっていくのが面白いなって。でもなんで適応しようとしちゃうんだろう。それを考えてみたいな。

中込:うんうん。

ふくだ:あと、この戯曲は、語尾とか以外は基本的に言葉を変えずに上演すること、という指定が入っているじゃないですか。けど、会話のなかで、すごく気持ちわるい言い回しとかもあって。でも日常会話ってこうだよなって。どもったり。すごい会話のうまい戯曲だなって。なんでこんな会話になるのか、こんな人柄になっているのか考えてみたいなと。

中込:すごい。優等生みたい。

荻山:的確な回答ですね。

ふくだ:えー、なんですか。えー。

   

みな笑う

   

   

中込:じゃあ、これで全員かな。

荻山:そんな、みんなの話を聞いて、演出のともやくんとしては、どう?

ともや:え?(固まる)

  

がんばれ。と、応援の声があがる。

  

ともや:配役を決めるときに、この役はこの人が「合う」から、この人にしたい、って最初に案をだしたんです。そうしたら、「合う」ってことを軸に選ぶと、いつも同じような役ばかりなる。という意見もあって。そこからまた配役を考え直して。

荻山:うんうん。

ともや:でも、今、自分の配役に共感できないっていう人がいて。前の自分なら、そのことに、「ああ、どうしよう」、ってなっていたけど、今回は、割とそれでいいのかなって。

中込:キャスティングはともやくんがしたの?

ふくだ:こうしてほしいというベースの意見が上の方からふってきたよね、確か。

中込:上の方(笑)

ふくだ:上の方(笑)、で、その中で、ともやくんと相談しながら決めていきました。

みく:上の方なんてありません。ともやくんが決めました。

  

一同、笑う。

  

中込:つまりは、いまの話を聞いて、ともやくん的には、配役について安心できたということ?

ともや:です!

中込:なによりなにより。全員ではないけど、自分と近い役じゃない、いつもとは違う配役ができたことが最終的にはよかったってことか。

 

  

荻山:かなり話しましたね。

中込:そうですね。

荻山:あと、どこか気になった会話ありますか。

中込:登美男役のまつもとくんが、「いつも役が生活に浸食してくるから、3カ月後にはひきこもりになっているだろう。」って言っていたの、面白かったです。

荻山:みんな、「部活には来てね。」って言っていましたね。

中込:あと、ここだけ、最後書きましょう。兄と妹の話。

  

 


 

<録音データ抜粋>

はるか:なんか、綾と私は全然意見が違うんですけど、兄と妹の関係ってこんな感じなんだなって。

中込:私も一人っ子。いっしょ。男女の兄弟って、愛情があるんだな。って。とくに演劇にでてくる男女の兄弟は、それが多くて。

れいとん:言っていいですか。言っていいですか。もの申していいですか。

荻山:え?どうしたの?急に。

れいとん:絶対、こんな兄と妹の関係、現実ではないです!これ。言っていいですか。断言していいですか。

荻山:お、お、え?うん。え?

れいとん:すごい、なんか、ぜったい、ないな、ソファーの上でお菓子食べていたら、「ソファーの上でお菓子食べちゃダメでしょ!」って、なる。

 

一同、爆笑

 

れいとん:でも、私は歳がちかいからかも。年齢が離れているという点では、ちゃんちーのほうが戯曲に状況が近い。

ちゃんちー:私は逆に、お兄ちゃんは本当に普通の人で、私はひきこもっていた時期があったから、お兄ちゃんは綾みたい、遠くから見守ってくれた。

はっしー:私は自分に双子の妹がいて、で、兄がいるんですけど、私と兄の間にはないんですけど、私と妹の間には、ある。

まなてぃ:私は妹がいるけど、妹とプロレス、みたいなのはある。

はっしー:私はない。

れいとん:ちょっと遊んだりはするけど、くだらないことを一緒にしたり、とか。でも、綾みたく献身的にお兄ちゃんのために何かをできない。お兄ちゃんのためにはできないですね。

荻山:れいとんさん、そこ、すごい強調するね。

 

一同、笑う。

 

 

荻山:というわけで、たっぷりと話ができました。

中込:これは、前後半になるのも仕方ない。

荻山:でもまだ書けていないエピソードが‥

中込:優柔不断が極まってますね。ここまでにしましょう。

荻山:はい…。

 

<おしらせ>

「東京都立日野台高校 演劇部」の八王子学生演劇祭での公演は!

12月21日(土)1500開演 ※開場は開演20分前

◆東京都立日野台高校 演劇部   

 「ヒッキー・カンクーントルネード」作:岩井秀人

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

ぜひお越しください!

 

 

○公演フライヤー

表:

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裏(タイムスケジュール):

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「会いに行く、それ、振り返る」 課題戯曲に挑戦!団体参加 - 出演団体紹介:

他の出演団体の記事です。

第1回:演劇ユニットこえのしずく

第2回:都立日野台高校演劇部 前編

第3回:追手門学院大学「STEP」

第4回:都立瑞穂農芸高校演劇部

 

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

2019年11月 6日 (水)

一緒に創ろう、個人参加! 第3回稽古(10月20日) 若さというものに悶えた回

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

  

「一緒に創ろう!個人参加」の稽古場からレポートです!

 

今日は第3回目。

 

 

今日はセキグチさんが稽古リーダーでした。

チームにわかれて、物語をジェスチャーで伝えよう、というワークからスタートしました。

  

浦島太郎や、シンデレラ、ハリーポッター、というお題を、伝言ゲーム形式で身体の動きだけで次の人に伝えて行きます。

チームの中で順番が後になっていくに従って、伝えられる時間が短くなる、というルールがおもしろく、前の人からもらった情報を、いかに短く、ポイントを絞るか、という難しさもありました。なぞの物語が沢山うまれ、大いに盛り上がりました。

 

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さて、本編に入ります。

第1回目の稽古で考えた、ある男(A君)が1999年に生まれ、2099年で100歳を迎えるまでの物語。

これの一部分を、具体的なシーンにしてみよう、という試みをしました。

第1回目の稽古で考えた物語はこちら

 

 

最終的には、下記の3つのシーンを発表しました。

① 小学生時代、万引きをしてしまったらしいA君の噂で、クラスがざわつくシーン。

② A君が19歳のとき、料理教室で出会った女の子に告白をし、初めて異性と付き合うことになるシーン。

③ ②、から、3ヶ月がたち、初めて喧嘩をするシーン。

  

 

 

僕は②、③しか観られなかったのですが、状況と参加者の年齢も近いせいか、えらくリアリティのあるエピソードの連続に、みな、もだえ苦しみ、大いに笑いました。

 

今日ははじめて、15:00から21:00と長丁場だったのですが、

稽古の終わりころ、中込さんが今日を振り返ってこんなことを話していました。


みんな、自分の言葉を相手に届ける、相手の言葉をしっかりと聞くことができていて、すごいな、と思った。

観察力がある。ちゃんと相手の演技をみて、その演技に自分が影響されること。自分の演技に相手が影響されること。

みんなで演じることの楽しさをちゃんとわかっていて、心強いな。

  

  

僕も、見学していて、とても楽しい1日でした。

  

稽古の前に、ミズキくんの提案で、集まれる人でお昼ご飯を一緒に食べたのですが、たくさんお話ができ楽しかったです。

今、このメンバーでしか生み出せないものが、日々つくられていくのだな。まさに、「一緒に創ろう」、だな、と思いました。

演劇は助け合わないと、できないです。ほんとうに、ほんとうに。

 

 

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<おしらせ>

「個人参加枠 15歳~25歳の公募で集まったみんな 」の八王子学生演劇祭での公演は!

12月22日(日)1500開演 ※開場は開演20分前

「百歳まで生きたら(仮)」作:中込遊里とみんな

 

公開リハーサル:

12月21日(土)18:30ころを予定。

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

 

中込遊里 プロフィール

1985年日野市生まれ。都立八王子東高校出身。日本大学芸術学部在籍中、演出と演技を中心に学ぶ。卒業制作公演「夏の夜の夢」(作・シェイクスピア)では歴代最高の動員数を記録。大学在籍中に「鮭スペアレ」旗揚げ(2006年~)。シェイクスピアなどの古典作品を、生演奏の音楽劇として演出する。2014年・2015年「利賀演劇人コンクール」奨励賞受賞。2016年より立川市を拠点に、多摩地域の中高校生と演劇創作する「たちかわシェイクスピアプロジェクト」を開始。その場に集う人々の力をどこまでも信じることから作品を編み出すことをモットーとする。一児の母としても奮闘中。

 

 

 

 

 

○公演フライヤー

表:

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裏(タイムスケジュール):

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主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

一緒に創ろう、個人参加! 第2回稽古(10月15日) 『百歳まで生きたら』について語る回

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

  

「一緒に創ろう!個人参加」の稽古場からレポートです!

 

今日は第2回目。

 

今回から毎回初めの30分間で、参加者が1人ずつ「稽古リーダー」になり

自分の練習方法をみんなと共有していきます。

今日はイトウさんによる、「太極拳」講座からスタートしました。

なんとなく、映画などでみたことがある「太極拳」。

 

 

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太極拳をみんなでやっているときの写真

 

 

僕も参加したのですが、つ、疲れる。イトウさん曰く、ゆっくり動くとより疲れるそうです。きちんと習いたい、という参加者もいました。長生きできそうな気がして、この作品にあっているな、と思いました。ありがとうございます!

 

 

というわけで、残りの時間は「語り合う、『百歳まで生きたら』」

 

 

出演者たち全員と、約2時間、100歳まで生きることについて、ひたすらに話し合いました。

全文を書きだすと膨大な量になるのと、繊細な話題もいくつかあったため、荻山の主観のもと、かなりざっくりと書きます。

 

〇老いること〜100歳まで生きたいか?〜

 まず、今回創っていく作品「100歳まで生きたら()」の根底にあるテーマ、「老いること」についての話からシンポジウムは始まりました。「身体が健康で好きなことができるなら100歳まで生きたい」「身体が動かなくなることや、新しいものを受け容れられなくなるのではないか」など、老いることへの不安が多く出ました。対して、「子供や孫の成長が見たい」「未来の世界を知り、可能な限り体験したい」など、未来への期待を語る姿も。

 その中で多くの共感を得たのが「人生のカウントダウン」が既に始まっているという感覚でした。「10歳になったときに、あと90年かと思った」という人も。刻々と迫る終わりに向けて、何をしていくのか。プレッシャーに似た感覚なのでしょうか。一方で、「人生の仕組みってすごくて、常に課題が設定され、期限がある、だから楽しいのでは。なんとなく生きて、100歳になったらいい。未来が分からないから楽しい」という声もありました。みんな、自分の濃ゆい世界観を持っていますね。

 もう一つ話題に上ったのが、「人生のピークはどこ?」という問題です。常に今がピークだと思う人、生まれた時がピークで後は落ちていくと思う人、はたまた人生の波は上下ではなく変化なのだと思う人、これも人によって様々でした。「赤ん坊の頃寝ている私を見て母が拍手をした、そこが私の人生のピークじゃないか」と話す人に対して「今度は自分の子どもが生まれて、自分の子どもに拍手する日が来たら、ピークを更新できるのでは」という切り返しも!これだけでお話が一本作れてしまいそうです。

 

◯死ぬということ、生きるということ

 老いることを話す時避けられないのは"死ぬということ"についての話題です。当たり前ですがこの中の誰も経験したことのないこと。不安、怖い、という声が多かったです。ある人は、「誰かに影響をあたえなくなったら、それが死。歴史に残るような死に方をしたい」と。それに対して「本当に影響を与えられているのか、死んでしまったら確かめられないのでは?」などなど。

 でも、私たちは生きている。寿命からいくとまだ何十年も生きていくでしょう。生きることって、楽しいこと?楽しい、苦しい、簡単に割り切れるものではなさそうです。「楽しいって思うと、そこから落ちることを想像してしまう」「苦しいことは、成長するために苦労を買い取ってる気持ちでいる」「楽しいは、楽しくなる、というより、楽しくするものだ」etc.etc...

 「楽しくなくなった日に死ぬ、そう決めた」という言葉も出てきて、楽しいということについて、切実にみんな考えているんだと思ったり。

 

◯演技・創作について〜シンポジウムは続く〜

 シンポジウムはとどまることを知らず、いま、真摯に取り組んでいる演技・創作の話へ。成長するために必要なこととは?

 「知り合いの舞台をみにいくと、それ、出るの俺でしょってなって。家に帰ってそのセリフを練習する。それを次の自分の糧にする」と、負けず嫌いな性格を成長の種にしたり、「自分のことをうまいって思ったら負けだと思う」と、常に謙虚にいようとしたり。また、先ほどの「楽しい」も成長には欠かせない、という人も多くいました。「怒られて奮起する気持ちがわからない、常にポジティブな方向にもっていかないと」と。その「ポジティブ」という言葉から、演劇をやっている人にはポジティブな人が多い、いやそんなことはない、と、意見が分かれました。個人的にはネガティブ、というか、色々なことをつきつめて考える人が多いのかな、とは思います。みんな自分の世界を色濃くもっているので。みなさんの周りの演劇人はどうでしょうか?

 

◯友達について

 最後は、いま切っても切り離せない「友達」について。ここでも、考え方は十人十色ですね。

 まずは不安や悩みから。「小さいころにあった、友達をつくる力がなくなった。上京してきたばかりで、今までの18年間を共有できない人がいて、そういう人たちと仲良くなれるのか、歳をとると、もっともっとできなくなるのではないか」と未知の友達づくりへの不安を語りました。それに対して、「子ども同士がすぐ仲良くなれるのは、考えが固まってないから。歳をとると、考えが固まってくるから、違う仲良くなり方がある」という意見も。

 また、そもそも友達とは?友達の定義についても様々な意見がありました。「話をした瞬間に友達。友達と遊びに行ったりあまりしないから、話しかけられる関係であれば、それは友達」という人や、「友達、というよりも、相手のことをどれくらい知っているか、相手にすり合わせていくこと、それをどこまでやるか」という意見、「友達って言葉で、なにかとジャンルに分けたがるけど、100%友達じゃなきゃ友達じゃないっていうのはよくわかんないなって」など。

 ほかにも、「母は中高時代の仲間を大切にしている。父はmixiとかで仲間を増やしている。友達の作り方、とかは、変わっていく」「老人になっていくにつれて必要になる能力は、コミュニティをつくる能力なんじゃないか」などなど、活発に意見が交わされました。これ、何シンポジウムだったっけ…?というわけで、約2時間にわたるシンポジウムが終了しました。

 

◯演出家・中込さんから一言

 「私が18歳の時期は本当にきつくて、早く大人になりたいと思っていました。今回、『100歳まで生きたら()』を縁にして、みんなが集まったこの場所では、社会性がなくてもよくて、それは社会では通用しないけど、それを乗り越えられるのが演劇です。」力強い一言ですね。これから私たちが100歳までに経験するいろんなことを乗り越えるヒントを、この稽古を通して見つけてくれれば、と切に思います。

 

 

というわけで、かなりの長文レポートになりましたが、みんなの発言を書き起こした原文はこれの16倍ありました。

 

前の記事:10月8日(火) 「100歳まで生きた男について考える回」

次の記事:10月20日(日) 若さというものに悶えた回

 

 

 

<おしらせ>

「個人参加枠 15歳~25歳の公募で集まったみんな 」の八王子学生演劇祭での公演は!

12月22日(日)1500開演 ※開場は開演20分前

「百歳まで生きたら(仮)」作:中込遊里とみんな

 

公開リハーサル:

12月21日(土)18:30ころを予定。

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

 

中込遊里 プロフィール

1985年日野市生まれ。都立八王子東高校出身。日本大学芸術学部在籍中、演出と演技を中心に学ぶ。卒業制作公演「夏の夜の夢」(作・シェイクスピア)では歴代最高の動員数を記録。大学在籍中に「鮭スペアレ」旗揚げ(2006年~)。シェイクスピアなどの古典作品を、生演奏の音楽劇として演出する。2014年・2015年「利賀演劇人コンクール」奨励賞受賞。2016年より立川市を拠点に、多摩地域の中高校生と演劇創作する「たちかわシェイクスピアプロジェクト」を開始。その場に集う人々の力をどこまでも信じることから作品を編み出すことをモットーとする。一児の母としても奮闘中。

 

 

 

 

 

○公演フライヤー

表:

Photo_20191014112901

 

裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

2019年10月29日 (火)

会いに行く、それ、振り返る②:日野台高校演劇部 前編

※「課題戯曲に挑戦!団体参加」出演団体紹介記事です。
 

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

 

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」シリーズ、第2回です!

 

 

【会いに行く、それ、振り返るとは 】

ディレクターの中込遊里さんと、制作・広報の荻山で「課題戯曲に挑戦!団体参加」の出演団体に会いに行き、作品について一緒に話をしました。後日、許可を得て録音した音声データを聞きながら、その団体の良さ、個性について語り合うシリーズです。

  

 

【今回会いに行った人】 

東京都立日野台高校演劇部のみなさん

 

Img_3044

 

【団体紹介】

東京都立日野台高等学校 演劇部

昨年に続いて2度目の出演。「引きこもりというテーマは高校生として身近な題材でありながら難しさもある」「深刻な登美男の状況と、闘いをショーとして見せるプロレスのあり方を重ねて、コメディとして描きたい」という発想から、丁寧な創作にチャレンジします。

 

【演劇祭で挑む作品の紹介】

「ヒッキー・カンクーントルネード」作:岩井秀人

「引きこもり」のプロレス好きの青年・森田登美男とその家族の奮闘をコメディタッチで描く。登美男の母は、息子を心配して、ある日カウンセラーの「出張お兄さん」を連れてくるが…。2013年「ある女」で第57回岸田國士戯曲賞を受賞。人気劇団ハイバイの劇作家・演出家である岩井秀人氏の初期の作品であり、その後、何度も再演を重ねている名作です。

詳細はこちら

 

 

<中込さん、荻山との関係>

日野台高校演劇部のみなさんは、中込さんが運営をしている「たちかわシェイクスピアプロジェクト」の過去の参加者。また、中込さんは、日野台高校演劇部の外部指導員。日野台高校演劇部は、八王子学生演劇祭2018参加団体。

 

  

 

<このブログの登場人物 ※登場順>

みく:「ヒッキー・カンクーントルネード(以下、ヒッキー)」では照明を担当。演劇部部長 2年生。圧倒的献身性で部を支える。

ともや:「ヒッキー」の演出を担当。1年生。突然の部長の指名により、今回はじめて演出を手がける。

まなてぃ:「ヒッキー」では美術を担当。2年生。演劇部の母親のような存在。

ふくだ:「ヒッキー」では圭一役を担当。2年生。演劇部の父親のような存在。

ちゃんちー:「ヒッキー」では黒木役を担当。2年生。黒木に共感できるというが、登美男について言いたいことがあるらしい…

はっしー:「ヒッキー」では母役を担当。1年生。母の役には困惑している様子。

はるか:「ヒッキー」では綾(妹)役を担当。2年生。一人っ子だから自分の役には共感できずにいる。

まつもと:「ヒッキー」では登美男を担当。登美男役の暗さは、自分とは違うと語る。

 

 

 

 

1.中込さんより主旨の説明、荻山は風邪をひく(0分00秒~2分15秒 )

 

 

<録音データ抜粋>

中込:今回は一緒に創る演劇祭なので、創る過程をお客さんにレポートしていきたい。アドバイス、という感じではなく、みなさんの活動をお客さんに届けたい。公演当日だけじゃないコミュニケーションが生まれるといいなと思い、こういうことを企画しました。

 

インタビューという単語で、ざわつく演劇部のみなさん

 

中込:というわけで、はじめます。荻山さんは風邪が悪化の一途で、声が出ません。

荻山:そうなんですよ。声が…全然でなくて…。

みく(演劇部部長、2年生):あ、荻山さん、寝ていいです。

荻山:そんな…

 

一同、笑う。

 

<録音データ終了>

 

 

中込:いや、ほんと、ひどい声。

荻山:今も治ってないんですけどね。もう、1週間くらいこの調子です。

中込:あ、荻山さん、寝てていいです。

荻山:いや、いや、仕事なんで。寝ません。

中込:そうですか。

 

 

2.作品を選んだ理由(2分15秒~10分48秒)


 

<録音データ抜粋>

荻山:なんでこの作品を選んだんですか?

ともや(演出担当、1年生):いや、けっこう、悩んでました。

みく:夏に合宿が4日間あって。その内の1日で決めて、って言ったのに、結局4日全部使ってました。

 

みんな、「責めてるわけじゃないよ」など、ともやくんに声をかける。

 

ともや:でも、「ヒッキー」は改変自由ではないから、より丁寧に演出できるかなって。

中込:ほかの作品とは、悩まなかった?

ともや:プロポーズ(作:チェーホフ)と、どっちにしようか悩んでました。

中込:あ、ごめん。そもそも、作品と演出は、どっちを先に決めたんですか?

みく:まずみんなで全部の作品について話をしました。結構意見がわかれたので、先に演出をきめました。

中込:演出は?どうやって決めたの?自薦?他薦?

みく:私が決めました。独断です。

荻山:「お前だ!」って。

みく:はい!

 

一同、笑う。

 

中込:部長からの鶴の一声。会社のようだ。

荻山:ともやくんは、演出志望だったの?

ともや:いえ、ちがいます・・・合宿の当日に、社長に・・・突然よばれて。

荻山:社長(笑)

中込:やはり会社(笑)

みく:いやいや、事前に私が決めるって宣言してました。で、今の2年生たちと話して、ちゃんと、決めました。え?してたよね?

 

一同、笑う。

 

 

Img_3146

演出を、優しく見守る部長(※イメージ図

 

  

荻山:僕、ちょっと予想外の決め方でした。作品が最初に決まったのかなって。

中込:全体的に、会社っぽいのは日野台の特徴です。

荻山:でも僕、ともやくんは演出に向いているような気がします。演者としても魅力的ですが。とても客観性がある気がして。

中込:うんうん。

荻山:彼は1年生なんですよね。

中込:大抜擢ですね。でも、いい人選だなって思いました。というわけで、次の質問をしました。

 

 

 

3.演出(ともやくん)に期待すること(10分48秒~25分02秒)

 


<録音データ抜粋>

中込:演出(ともやくん)に、部員のみなさんが期待することを教えてほしい。

 

一同、顔を見合わせる。

 

まなてぃ(美術担当、2年生):演出にきまってから、合宿中残りの3日間で、すごくすごく、たくましくなった。(笑)

   

一同、爆笑

 

まなてぃ:めちゃめちゃ、ほんと、頼もしくなって。本番まで2カ月あるから、合宿の時より、30倍くらいたくましくなってほしい。(笑)
  

一同、大いにうなずき、思わず拍手がおきる。

 

中込:えー、何それ!なんか具体的なエピソードある?

みく:合宿中までは、私に言われたことを、「はい」と言ってやっていた。最近、「でもさ、」と反抗してくる。

荻山:反抗(笑)

ふくだ(圭一役、2年生):子供の成長をみているよう。(笑)

中込:それは、ともやくんは自覚あるの?

ともや:ありません!

ちゃんちー(黒木役、2年生):なんか、同じ戯曲を読んだとしても、例えばこういうところでシリアスにしたい、こういうところはコメディだからめちゃめちゃ一杯エネルギー出そうぜ、っていう、そういのが、バラバラな集団の中で、いちばん彼は潤滑油になれる。だから、その人を演出家にすることで、日野台高校という個性豊かな集団を、どういう風にまとめていくのかな、それがどのように作品に影響をあたえるのかな、そのあたりが見所ですね。

中込:か、解説者。(笑)

荻山:突然あらわれましたね。(笑)

 

 

中込:ともやくんは、みんなに愛されていて、ほんといいですね

荻山:ともやくん、確かに、たくましくなったかもですね。以前に会ったときの印象より。

中込:たくましく育ってほしい、ってい意見が多かった。

荻山:だいぶ抜粋してしまったのですが、書いてあることの5倍くらい、みんなに応援もされているし、期待もされているな、という感じでした。

中込:今度は出演者にも作品について聞いてみました。

 

 

 

Img_3147

中込さんが、作品の話題、作品について切り込みます。

 

 

4.作品について(25分03秒~1時間06分35秒)

 


<録音データ抜粋>

中込:この作品に出てくるお母さん、ああいうお母さんはいるよなって。

まなてぃ:私は自分のお母さん大好き。

中込:お母さんは大好きだけど、その好きさ、のようなものを素直に言える家庭と、言えない家庭がある。

 

私は「ヒッキー」のお母さん好き、とか、私は苦手、とか意見が分かれる。

 

まなてぃ:この作品に出てくる登場人物はみんな目的はちがうけど、みんな必死だなって。おかあさんは、登美男 (兄、主人公)のことを思っていて、ヒステリックになったりしているんだけど、空回りしていて。綾(妹)ともぶつかっている。人間っぽくて、表面上は共感できないことも多いけど、よくよく考えるととても好感がもてて、魅力的だなって。

 

はっしー(母役、1年生):私は、ちょっと苦手。だってこのお母さん、自己中心的だし。日本語、ちょっとおかしいし。何を言いたいかわかんない。綾が言っていることが私としてはドンピシャ。よくわかる。母は息子の登美男を思っているというより、世間を気にしている感じが強い気がする。

 

中込:それを聞いて、綾を演じるはるかさんは、どう?

はるか(綾約、2年生):私は綾に、あまり共感できない。

 

おおお、と声があがる。

 

はるか:一人っ子だから、あんなに兄弟のことをかばうんだっていうのが、よくわからない。引きこもっているのが大切な人だったら、理解できるけど、兄弟って関係だと、それはわからない。自分とは違うなって思いました。

中込:なるほど。確かに。一人っ子だと、感覚がちがいますよね。じゃあ、それを受けて、お兄ちゃんである登美男役のまつもと君は、どうなの?

まつもと(登美男役、2年生):あの本をみて、登美男役は、俺に来るなって。あの笑い方は、俺にしかできない。ふふふ。

中込:なんかもうすでに、役に入ってない?まつもと君、普段、そんな感じだったっけ?(笑)

 

一同、笑う

 

まつもと:僕と全然違うタイプの暗さ。

中込:引きこもり、は、自分では、しなさそう?

まつもと:する可能性はあるけど、たぶん属性が違う。

中込:それは、どういう違い?

まつもと:自分は人間関係がめんどくさいな、そういう感じで引きこもると思う。登美男は、ただ単純に世間を避けたいだけにみえる。

中込:それについて、演出として、ともや君はどう思う?

ともや:登美男は自分が世界を嫌いになった、というよりかは、世界が自分を入れてくれなかった、みたいに感じてたんじゃないかなと思う。

 

みんな、なるほど、と納得する。

  

中込:黒木役をやる、ちゃんちーさんはどう?

ちゃんちー:黒木は、ヤバイっていったら軽く聞こえちゃうんですけど、一番エネルギッシュかなって。ああ、いいな、私だなって。(笑)

荻山:黒木さんが言っていることには、共感できるものなの?

ちゃんちー:自分はいつも何かを追いかけることが多いので、自分の目的を果たすためにエネルギッシュに行動する黒木は共感できました。

中込:なるほど。

ちゃんちー:それよりも、登美男に対して私は言いたい。

 

 

Img_3148

最後に集合写真をとりました。

 

(次回へ続く)

 

 

 

 

6.まとめ

 

荻山:次回に続いてもいいですか?

中込:え、なんでですか?

荻山:前回、こえのしずくの時は、主宰の諏訪さん1人へのインタビューだったので編集しやすかったのですが、今回は演劇部として色々な人が話をしてくれたので、短くまとめるには、ある人の、あるエピソード毎カットすればいいんですけど、なんだか、それ、もったいなくて。

中込:荻山さんは、そういう優柔不断なところ、ありますよね。

荻山:そうですね。しかし、やっぱり、なるべくみんなの話を書きたい。で、だいぶ長くなってきたので、次回に続く・・・。

中込:じゃあ、試しに、次回に続いてみましょうか。

荻山:はい。お願いします。

 

  

  

というわけで、次回に続きます。

 

 

<おしらせ>

「東京都立日野台高校 演劇部」の八王子学生演劇祭での公演は!

12月21日(土)1500開演 ※開場は開演20分前

◆東京都立日野台高校 演劇部   

 「ヒッキー・カンクーントルネード」作:岩井秀人

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

○公演フライヤー

表:

Photo_20191014112901

 

裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902

 

 

「会いに行く、それ、振り返る」 課題戯曲に挑戦!団体参加 - 出演団体紹介:

過去の記事です。

第1回:演劇ユニットこえのしずく

第3回:追手門学院大学「STEP」

第4回:都立瑞穂農芸高校演劇部

 

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会

2019年10月26日 (土)

一緒に創ろう、個人参加! 第1回稽古(10月8日)

八王子学生演劇祭2019

制作・広報の荻山です。

 

  

<お知らせ>

八王子学生演劇祭2019は、2019年12月21日、22日の2日間、八王子市のいちょうホール(小ホール)で行われます。

詳細はこちら

  

「一緒に創ろう!個人参加」の稽古場からレポートです!

 

今日は第1回目。

初めましての人が多かったため、最初はみんなでコミュニケーションゲームをしてたのしく遊びました。

僕は遅刻でこのゲームには不参加でしたので、とにかく楽しかったということだけ聞きました。うらやましい・・・。

 

その後、今回の演目である「百歳まで生きたら(仮)」のお話しづくりに取りかかりました。

まずみんなで車座になり、「1999年生まれのある男が、八王子学生演劇祭となんらかの関わりをもちながら、2099年に100歳になるまでの人生を、みんなで車座になり、妄想する」、ということをしました。

 

以下、荻山の主観のもと、かなりざっくりとその男の人生をまとめました。

  

  

Img_3101

元となるホワイトボード

  

  

全般:

・自己紹介をするたびに、あと1年生まれが遅ければ2000年だったのに、と言われがち。

 

家族などの背景:

・日本人の両親をもつ。しかし、生まれはアメリカ。

3つ下の妹がいる。(彼女は明るく、賢く、社交的)。

・父は料理人(日本料理)で、母についての言及はない。

 

座右の銘:

人がつくったものにはすべて価値がある(父の教え)。

 

性格:

・意地っ張りで偏見が多い。恋愛体質であるが、奥手。

・レコードの収集が趣味(CDではない)。

 

幼少期:

・主にアメリカで育つ。たまに帰国していたらしいが、記憶があいまい。

 

小学校:

・日本での生活をはじめる。

・たまごっちをたくさん持っている人がエライとされていた小学生生活

・たまごっちに興味はなかったが、1つだけ父親に買ってもらった。しかし、すぐに死なせた。

・料理人の父を尊敬している。

・万引き行為が原因でいじめにあい、6年生のときに学校での居場所を失う。

 

中学校:

・友人であり、生徒会長だった親友の「としあき」に、好きな子を奪われる。

・料理に没頭していく。

 

高校:

・父とのいさかいもあり、料理をやめる。

・軽音部に入り、ギターで食べていくことを真剣に考える。

3年になったときに、父親が事故で寝たきりに。再度、料理の道に進むことにする。

・初めて彼女ができる。しかし、のちに包丁をもって玄関に立たれる、などの恐怖経験を味わうことになる。

・演劇関係者だった彼女に、強引に八王子学生演劇祭につれていかれる。

 

19歳:

・成人式にはいかなかった。

 

25歳:

・世界一周旅行中に、後に妻となる女性A(アメリカを中心に活躍するミュージカル女優)と、砂漠で出会い、英語はしゃべれなかったが、彼女と付き合うこととなる。しかし、彼女が出演する舞台を観に行った際に寝てしまい、音信不通になる。

 

28歳:

・女性Aと再会。アメリカで成功した彼女の舞台を観に行き、必死に学んだ英語で猛アプローチし、結婚することとなる。

 

30歳:

・妹が病気になる。彼女はその後、28年間の闘病生活を経て、この世を去る。

・子供が生まれる。

 

40歳:

・成人式に出ておけばよかったな、と、ふと思う。

 

50歳:

・うつ病を発症するも、回復。

 

60歳:

・定年まであと20年あるが、退社。長年の友人だった親友の「としあき」に弟子入りし、カメラを教わる。

 

76歳:

・母が99歳で死んだことを知る。(実質、70年くらいは母とは会っていなかった。)

 

90歳:

・妻が認知症になる。数年後、死去。認知症になった妻と、八王子学生演劇祭2089を観劇。

 

97歳:

・劇団を立ち上げる

 

100歳:

・もうろうとする意識の中、謎の女性が1人たたずんでいるが、それが誰なのかはわからない。

 

 

後日、これをもとに何か作品を創作するとのこと。

やはり20代になるくらいまでは具体的なエピソードがでてくるけど、そこから先が難しい。と、参加者の1人が話していました。

 

中込さんは、どこにもない何でもないコミュニティのファンタジー。と言っていました。

 

 

どんな作品ができるのか想像もつきませんが、とても楽しみです。

 

 

 

次の記事:10月15日(火) 『100歳まで生きたら』について語る回

 

 

<おしらせ>

「個人参加枠 15歳~25歳の公募で集まったみんな 」の八王子学生演劇祭での公演は!

12月22日(日)1500開演 ※開場は開演20分前

「百歳まで生きたら(仮)」作:中込遊里とみんな

 

公開リハーサル:

12月21日(土)18:30ころを予定。

 

【会場】八王子市芸術文化会館 いちょうホール(小ホール)

東京都八王子市本町24番1号

 

【料金】

入場無料・全席自由

 

 

中込遊里 プロフィール

1985年日野市生まれ。都立八王子東高校出身。日本大学芸術学部在籍中、演出と演技を中心に学ぶ。卒業制作公演「夏の夜の夢」(作・シェイクスピア)では歴代最高の動員数を記録。大学在籍中に「鮭スペアレ」旗揚げ(2006年~)。シェイクスピアなどの古典作品を、生演奏の音楽劇として演出する。2014年・2015年「利賀演劇人コンクール」奨励賞受賞。2016年より立川市を拠点に、多摩地域の中高校生と演劇創作する「たちかわシェイクスピアプロジェクト」を開始。その場に集う人々の力をどこまでも信じることから作品を編み出すことをモットーとする。一児の母としても奮闘中。

 

 

 

 

 

○公演フライヤー

表:

Photo_20191014112901

 

裏(タイムスケジュール):

Photo_20191014112902

 

 

主催・お問合せ:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)

運営協力:鮭スペアレ 宣伝美術:こばやし帝国(タマゲキ)

後援:八王子市教育委員会