八王子学生演劇祭ディレクターの荻山です。
八王子学生演劇祭2020出演団体・個人の募集を開始しました!
9/8:「課題戯曲に挑戦!団体参加」の募集は終了いたしました。
9/21:「一緒に創ろう!個人参加」について、2次募集を行います。(締め切り:10月31日(土))
「一緒に創ろう!個人参加」の詳細はこちら
〇八王子学生演劇祭2020 基本情報
上演日時:2020年12月19日(土)、20日(日)
会場:いちょうホール(小ホール)予定 ※上演形式については変更する可能性があります。
昨年度の様子については、こちら をご覧ください。

デザイン:こばやし帝国
目次
1.総合ディレクター 中込遊里 挨拶
2.参加方法
3.八王子学生演劇祭2020への応募について
4.コロナ禍における演劇祭の運営について
5.最後に(制作・広報より)
6.クレジット・お問い合わせ先
7.八王子学生演劇祭とは?
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1.総合ディレクター 中込遊里 挨拶

2020年、色々と大変な世の中になってしまいました。演劇の上演は一時的にストップしましたが、演劇が廃れることはないだろうな、と私は思います。
なぜなら、演劇は「楽しい」からです。
だけど、演劇はどうして楽しいのだろう?考えながら、自分の子供時代まで遡りました。
小学5年の時の学芸会で、戦争に取られた息子を想うお母さんの役を熱演した私。客席で見ていた母は感動して私に言いました。「すごかったねえ!他のお母さんたちも、涙流して見てたよ!」大いに得意になった私は今でも演劇を続けています。
たぶん、自分の母に誉められたことが嬉しかったのではありません。どちらかというと人見知りで人と関わるのが下手だった私が、演劇という媒体を介して、「他のお母さんたち」という知らない誰かの心を動かしたことにとても自信を持ったのだと思います。
人間は基本的に好き勝手に生きているので、友達や家族ならともかく、「知らない誰か」の心を動かすのはけっこう大変です。そのために、一部の人は権力や財産を使います。
それに対して演劇では、誰もが持っている身体さえあれば、「知らない誰か」の心を動かす一歩を踏み出すことができます。
演劇を創るには、「技術」「人手」「時間」など色々必要なものがあり、それをコントロールするのはなかなかに大変です。けれど、演劇の楽しさはシンプルなものだと思います。人が人の心を動かすこと。
世界はいつだって大変なもの。でも、どんなことがあっても、人さえいれば演劇は楽しい。「八王子学生演劇祭」では、そのシンプルな楽しさを「演劇の専門家」と「演劇を志す若いみなさん」と「観客のみなさん」で追求します。
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総合ディレクター・中込遊里(演出家・鮭スペアレ主宰)
1985年日野市生まれ。都立八王子東高校出身。日本大学芸術学部在籍中、演出と演技を中心に学ぶ。卒業制作公演「夏の夜の夢」(作・シェイクスピア)では歴代最高の動員数を記録。大学在籍中に「鮭スペアレ」旗揚げ(2006年~)。シェイクスピアなどの古典作品を、生演奏の音楽劇として演出する。2014年・2015年「利賀演劇人コンクール」奨励賞受賞。2016年より立川市の文化創造施設「たちかわ創造舎」に劇団の拠点を構え、中高校生と演劇創作する「たちかわシェイクスピアプロジェクト」を開始。これまでのワークショップ参加者は150名を超える。その場に集う人々の力をどこまでも信じることから作品を編み出すことをモットーとする。
2.参加方法
八王子学生演劇祭2020は、「課題戯曲に挑戦!団体参加」、「一緒に創ろう!個人参加」の2種類の参加方法があります。
応募方法については、「4.八王子学生演劇祭2020への応募について」をご参照ください。
不明な点については、担当までお問合せください。
(1) 課題戯曲に挑戦!団体参加:
9/8:「課題戯曲に挑戦!団体参加」の募集は終了いたしました。
幅広い時代に書かれた、様々な内容の戯曲に、団体で挑みます。(下記の戯曲から1作品を選択)
対象:中学生~25歳以下が中心の、課題戯曲が上演可能な団体
戯曲紹介(作家名、五十音順):
『ヒッキー・カンクーントルネード』 作:岩井秀人(ハイバイ)
http://8youth.cocolog-nifty.com/hachigeki/2019/07/post-113934.html
『ともだちが来た』 作:鈴江俊郎
http://8youth.cocolog-nifty.com/hachigeki/2020/07/post-58cc5d.html
『プロポーズ』 作:アントン・チェーホフ
http://8youth.cocolog-nifty.com/hachigeki/2019/07/post-1689a5.html
『マッチ売りの少女』 作:別役実
http://8youth.cocolog-nifty.com/hachigeki/2020/08/post-651a55.html
『うん、さようなら』 作:前田司郎(五反田団)
http://8youth.cocolog-nifty.com/hachigeki/2020/07/post-534537.html
『卒塔婆小町』 作:三島由紀夫
http://8youth.cocolog-nifty.com/hachigeki/2020/08/post-98a4f6.html
『マイアポカリプス』 作:山内晶(キリグス)
http://8youth.cocolog-nifty.com/hachigeki/2020/08/post-b836e4.html
※課題戯曲は、書店、図書館などで入手してください。どうしても手に入らない場合は、下記までお問い合わせください。
※「ヒッキー・カンクーントルネード」、「うん、さようなら」、「ともだちが来た」、「マイアポカリプス」の戯曲については、下記までお問合せください。
geishin78@hachiojibunka.or.jp(担当:荻山)
スケジュール(予定):

※画像をクリックすると大きくなります。
(2) 一緒に創ろう!個人参加:
総合ディレクター・中込遊里と、公募で集まった参加者で、演劇創作に挑戦します。
対象年齢:
15歳~25歳 (高校生以上、未経験者も応募可能)
応募対象:
出演者、演出助手を募集します。
タイトル:
『ガラパゴス家族』
作・演出:
中込遊里とみんな
◆今年の作品について(総合ディレクター・演出 中込遊里)
「家族」をテーマに、戯曲のない状態から演劇作品を創ります。
私たちは、生まれる「家」を選べません。自分を育てる「人」も選べません。それは「愛の奇跡」とも「不自由な運命」ともいえるでしょう。
年齢を経て自分で「家」を選べるようになって、これが自分の人生だ!と思っても、生活の営みの中で「生まれた家」や「育てられた人」に影響されてるな、と感じることがあります。
離れていると会いたくなる。でも煩わしい時もある。家族ってなんだろう?
その謎を楽しむために、演劇というファンタジーを借りて、ちょっぴりヘンテコな家族を形成したいと思います。この場に集まった人たち全員で、かりそめの家族になってみます。
家族という、真剣に考えれば考えるほど得体の知れないシステムを、「参加する皆さん」と「観客の皆さん」の力で、演劇にします。
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◆演出部インタビュー
一緒に創ろう!個人参加の話① 一緒に創ろう!個人参加って、何?
一緒に創ろう!個人参加の話② サザエさんとガラパゴス家族
一緒に創ろう!個人参加の話③ ざきりんさんの話・どういう稽古場にしてきたいか・参加者に期待すること
スケジュール(予定):
稽古:
場所 八王子市、立川市の公共施設。内容に応じて、オンラインで稽古を実施します。
日時 平日 18:00 ~ 21:00 / 土日 15:00 ~ 21:00

※11月3日(火・祝)は18:00から21:00。11月23日(月・祝)は午後(時間未定)
※上記日程は変更になる場合があります。
※画像をクリックすると大きくなります。
リハーサル:12月17日(木)、18日(金)のいずれか
上演:12月19日(土)、20日(日)のいずれか
※稽古の運営は、鮭スペアレ(劇団)が行います。
選考方法:
書類審査にて決定
定員:
20名程度
3.八王子学生演劇祭2020への応募について
(1) 応募方法、(2) 応募締切り、(3) 選考方法、(4)参加条件、(5)上演経費の負担についてを、表にまとめました。(2020/7/8 update)

(1) 応募方法
必要事項を本文に記入、必要ファイルを添付の上、メールにて送付いただくか、応募用紙をダウンロードしてご記入いただき、下記まで郵送ください。
① 必要事項
「課題戯曲に挑戦!団体参加」の場合
1. 上演する戯曲
2. なぜこの戯曲を選んだか
3. どんな作品にしたいか(演出プラン)※
4. 団体プロフィール
・代表者の氏名(カナ)、連絡先(メールアドレス、住所、電話番号)
・担当者の氏名(カナ)、連絡先(メールアドレス、住所、電話番号)
・団体名、構成員(学年・人数)
・直近の公演(上演日・タイトル・作者・上演場所・入場者数など)
※「3. どんな作品にしたいか(演出プラン)」の書き方について、昨年の記事にポイントが記載されています。ご参照ください。
「課題戯曲に挑戦!団体参加 」1次募集の結果と、2次募集について (2019年8月4日)
「課題戯曲に挑戦!団体参加」の出演団体がきまりました!(2019年9月6日)
「一緒に創ろう!個人参加 」の場合
1. 本人写真(バストアップ、個人の識別が出来るもの、スマートフォンでの撮影可能)
2. 氏名(カナ)
3. 住所、メールアドレス
4. 電話番号
5. 生年月日(西暦)
6. 希望する役割(出演者・演出助手)
7. 経歴(学歴や演技経験)
8.「家族」について考えるにあたり、一緒に活動する仲間に紹介したい作品の作品名、作者、および紹介理由(400字程度) ※演劇作品、小説、映画、漫画、詩、歌など、自由に記載してください。
② 応募先
◆メールの場合
宛先:geishin78@hachiojibunka.or.jp(担当:荻山)
件名:「八王子学生演劇祭2020応募」
本文に必要事項を記載してください。
※メールの場合、応募用紙の添付は不要です。
※「課題戯曲に挑戦!団体参加」、「一緒に創ろう!個人参加」では必要事項が異なります。
◆郵送の場合
応募用紙(下記よりダウンロード)に必要事項を記入し、下記宛先までご郵送ください。
ダウンロード - 応募用紙団体2020.pdf
ダウンロード - 応募用紙個人2020.pdf
住所:〒192-0066 八王子市本町24-1 いちょうホール2F
宛先:(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団「八王子学生演劇祭2020」係
(2) 応募締切り
団体参加: 9月7日(月) 必着
個人参加:9月21日(月・祝) 必着 2次募集を行います。(締め切り:10月31日(土)) ※9/21追加
(3) 選考方法
団体・個人ともに書類審査。可否は、締め切りの10日後をめどに通知します。
(4)参加条件
【1】責任をもって八王子学生演劇祭2020に参加し、公演を実施できること。
【2】18歳以下の場合、保護者の許可を取ること。
【3】八王子学生演劇祭の広報活動(チラシ、HP、ブログ、SNSなど)に可能な範囲で協力できること。
【4】保険加入、新型コロナウイルス感染拡大防止のための氏名、住所、電話番号の提出に同意ができること。
【5】撮影同意書を提出できること(応募時には提出不要です)
以下、団体参加のみ
【6】八王子学生演劇祭2020の関連行事(11月ホール稽古・12月舞台打合せ)に、原則出席できること。
【7】参加公演のチラシを各自で作成する場合、「八王子学生演劇祭2020参加作品」と明記すること。
<撮影同意書>
ダウンロード - 著作権・肖像権等使用同意書2020(個人).pdf
ダウンロード - 著作権・肖像権等使用同意書2020(団体).pdf
(5)上演経費の負担について
参加料は無料です。上演にあたり必要な経費の負担については、下記の通りとなります。
参加団体で負担するもの
① 公演制作費
※ホールにない機材、衣裳、稽古場利用、運搬等にかかる費用など
② 交通費、食費
③ 各団体で広報物を制作する場合、その制作・印刷費
④ 音楽の使用における著作権料
⑤ 仕込み、ばらし、舞台転換、その他舞台裏のスタッフについて、各団体でご用意ください。
※機材の使用方法、進行は財団スタッフがサポートいたします。
参加する個人が負担するもの
① 交通費、食費
② オンラインで稽古を行う際に必要な機器(パソコン、スマートフォンなど)・通信料
※上記以外の経費は原則かかりません。ただし、衣裳、小道具等、舞台で使用するものについては簡単なものを個人で用意していただく場合がございます。
財団で負担するもの
① 会場使用料(付帯設備等含む)
※いちょうホールにある機材は使用できます。
② 八王子学生演劇祭総合チラシ・総合パンフレット及び財団が行うPR費
③ 課題戯曲の著作権使用料
④ いちょうホールでの活動及び個人参加の稽古における保険料
4.コロナ禍における演劇祭の運営について
下記のリンクをご参照ください。(2020/7/11 更新)
コロナ禍における演劇祭の運営について(応募を考えている方へ)
(※内容は、世の中の状況に合わせて変更する場合があります)
この内容は、「東京都内の小劇場における新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインについて」(令和2年6月8日版)、「劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」(令和2年5月25日版)を参考に作成しています。
5.最後に
八王子学生演劇祭も今年で5年目です。参加団体による面白くも一筋縄ではいかない「課題戯曲」の上演、そして総合ディレクターの中込さんと個人の参加者とがいっしょにつくる創作劇。今年もこの2本の柱を主軸に、力を合わせて演劇祭を盛り上げていきたいと思います。
今年はコロナウイルスの影響で、演劇を楽しむことが難しい状況が続いています。人と人とが生身で出会うことが重要な演劇にとって、出会うという行為自体がリスクとなるこの状況は、とても厳しいなと感じています。
ただそんな中でも、ポジティブな演劇文化の発信に取り組んでいる演劇人はたくさんいます。この演劇祭もそうありたいと、スタッフ一同準備を重ねています。刻々と変わっていく現状の変化を受け入れながら、その中で最善の表現をしていくということは、演劇の得意分野です。
今年もまた、なんともやりがいのある1年になりそうです。どうぞよろしくお願いいたします。(荻山)
何か不明な点や、質問したいことがありましたら下記までご連絡ください。
geishin78@hachiojibunka.or.jp(担当:荻山)
6.クレジット・お問い合わせ先
主催・お問合せ:
(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団(042-621-3005)
メール:geishin78@hachiojibunka.or.jp(担当:荻山)
運営協力:鮭スペアレ
後援:八王子市教育委員会

令和2年度劇場・音楽堂等機能強化推進事業

7.八王子学生演劇祭とは?
2016年から八王子市芸術文化会館(いちょうホール)にて開催している、10代から20代半ばの若者が主役の演劇祭。毎年12月、八王子市内外で活動している複数団体・個人による公演を実施している。2019年からは総合ディレクターを起用。課題戯曲への挑戦や、市民や観客を巻き込んで行う創作劇など、出演者がより輝く舞台づくりを通して、広く演劇文化の普及に努めている。
過去の記事(八王子学生演劇祭2019)
八王子学生演劇祭2019の総合ページはこちら
八王子学生演劇祭2019 応募時Q&A記事:
振り返ろう!ワークショップ&説明会!
「一緒に創ろう!個人参加」Q&A その1
「会いに行く、それ、振り返る」 課題戯曲に挑戦!団体参加 - 出演団体紹介:
第1回:演劇ユニットこえのしずく
第2回:都立日野台高校演劇部 前編 後編
第3回:追手門学院大学「STEP」
第4回:都立瑞穂農芸高校演劇部
「一緒に創ろう!個人参加」稽古日誌:
第1回:10月8日(火) 「100歳まで生きた男について考える回」
第2回:10月15日(火) 『100歳まで生きたら』について語る回
第3回:10月20日(日) 若さというものに悶えた回
第4回:10月25日(日) 年齢を重ねることについて想いを馳せた回
第5回:10月28日(火) 大人たちが駆けつけた回。
第7回~9回:11月12日(火)、17日(日)、19日(火) 公開稽古についてすごく考えた回
課題戯曲紹介:
第1回 チェーホフ「プロポーズ」(翻訳:浦 雅春)
第2回 多田淳之介「3人いる!」
第3回 シェイクスピア「夏の夜の夢」(翻訳:河合祥一郎)
第4回 岩井秀人「ヒッキー・カンクーントルネード」
第5回 東京都立八王子東高等学校演劇部「学割だからいいのよ」
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