八王子学生演劇祭2020 公募で集まった15~25歳たちによる『ガラパゴス家族』お気に入りのシーンベスト3
八王子学生演劇祭
制作・広報の荻山です。
無観客での開催となりました、八王子学生演劇祭2020の公演レポートをお届けいたします。
第4回目は、公募で集まった15~25歳たちによる『ガラパゴス家族』です!
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アーカイブ配信のお知らせ
八王子学生演劇祭2020のアーカイブ映像が2021年2月20日~3月20日に公開されています。
視聴には申し込み(無料)が必要です。
申込フォームはこちら。
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上映会のお知らせ
八王子学生演劇祭2020の映像配信が視聴できない方に向けて、上映会を行います。
【日程】2020年3月19日・20日 ※要申込
【会場】いちょうホール(第1展示室)
詳しくはこちらのページをご覧ください。
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『ガラパゴス家族』演出、演出助手のインタビューはこちら。
今回のアーカイブ映像には、アフタートークも含まれています。
アフタートークでは演劇祭総合ディレクターの中込遊里さんと、演技アドバイザーの降井サットウさんが、出演者の魅力にこれでもかと迫っております。
専門的な話はそちらに任せるとして、ここでは私のお気に入りのシーンベスト3を紹介したいと思います。
第3位
家族になる前
冒頭のシーンです。何度も何度も作り直していたシーンなので、とても記憶に残っています。
みんなのぎこちない感じをみていると、その初々しさになんともソワソワした気持ちになります。
はじめて顔合わせをした時の感じを思い出してしまうので、きっとソワソワしてしまうのかと思います。
ああ、懐かしい。なぜこの人たちは家族になるのだろう、ということを繰り返し考えました。
第2位
家族になった
今度は、最後の方のシーンです。ここも何度も作り直していました。
「結婚する」ではなく「家族に気が付いたらなっていた」という不思議な出来事があり、そのことを受け入れるみんな、という結構難しいシーンなのですが、出演者たちが支えあいながら上手につくったな、と感じました。
ここに至るまでにも、個々の衝突や、関係の変化があり、それは稽古場での関係性の変化とも重なっていて、ドキュメンタリーをみているような気持になります。
第1位
もりもりさんの日常
今回、映像演出がとても多いです。
これは、マスクをしていないシーンをつくりたい。映像の中で、自分で撮影するのであればマスクをしていなくても良い、という演出の中込さんの考えのもと、各々撮影した動画を使っています。
みんな個性的な映像で面白かったのですが、一番印象に残ったのは、もりもりさんの動画でした。
本当か嘘か、もりもりさんの日常を日記風につなげた映像なのですが、なんともいえぬ中毒性があります。
みるたびに、じわりじわりと面白いです。
以上、公募で集まった15~25歳たちによる『ガラパゴス家族』、私のお気に入りのシーンベスト3でした!
途中でも書いたのですが、本当に、ドキュメンタリーをみているような感じがしました。
ドキュメンタリーなんだけどファンタジーでもある、とても不思議な作品でした。
フィクションの中に、ちょっぴりみんなの日常が混ざっているから、そう感じるんだなと思います。
「家族になっていくということは、こういうことです」
というのを、私は言語化できないのです、正直。
ですが、家族になっていくという感覚は経験したことがあるな、と思いました。
それはいったい何なのであろうか、ということをとても考えさせられる公演でした。
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